
エルサレム:イスラエルは、パレスチナ過激派との境界線を越えた夜間の戦闘の後、日曜日にガザ地区沖合いの漁業区域を閉鎖した。
ガザのパレスチナ過激派は、イスラエルがパレスチナ領の過激派であるハマスの支配する地区を標的として空爆を実施したのを受け、イスラエル南部に2発のロケット弾を発射した。
軍は、「アイアンドーム」と呼ばれる防空システムが、ガザの過激派がイスラエル南部で発射した2発のロケットを迎撃したと伝えた。しかし警察によると、ロケットの残骸がスデロットの町に落下して家屋に損害を与え、救急隊員が粉砕したガラスで軽傷を負った58歳の男性の手当てを行ったという。
イスラエル軍は、空爆は境界線を越えてハマスに関連するグループが爆発物を積んだ風船を打ち上げたこと、並びにパレスチナの抗議行動参加者がイスラエルとガザの境界フェンスとそれに沿って配置されている兵士に対し爆発物を投げようとした試みへの対応であると述べている。
数十人のパレスチナ人が境界フェンス沿いで抗議行動に参加した。軍によると、抗議行動参加者は「タイヤを燃やし、爆発装置や手榴弾を安全柵に向かって投げつけ、それに接近しようとした」という。
ガザ保健省によれば、イスラエルによる抗議行動参加者に対する銃撃により2人のパレスチナ人が負傷したという。
イスラエルは、ガザ地区を支配するイスラム過激派グループであるハマスに、パレスチナの領土から発せられるすべての攻撃の責任があるとしている。
ガザ地区からの焼夷風船は、ここ数日の間、イスラエル側に大きな被害を与えている。これは、他のパレスチナの派閥と同様、ハマスがイスラエルとの国交正常化に合意したとしてアラブ首長国連邦を非難しているのと同時に起きている。
イスラエルのベニー・ガンツ国防相は、ロケット弾の発射への対応としてガザ沿岸沖の漁業区域を、さらに通知があるまで閉鎖するよう命じた。
イスラエルとエジプトは、2007年にハマスが武装クーデターで政権を掌握して以来、ガザ地区を封鎖してきた。それ以来、イスラエルはガザ地区でハマスとの間で3度戦闘を行ってきた。
双方は、概ね非公式に停戦を支持しており、コロナウイルスのパンデミックが始まって以来、戦闘はほぼ停止している。
AP