Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • 火星探査機「HOPE」、赤い惑星への旅の最初の大きなマイルストーンを達成

火星探査機「HOPE」、赤い惑星への旅の最初の大きなマイルストーンを達成

火星を周回するUAEの火星探査機HOPEの構想図(モハメド・ビン・ラシド宇宙センター提供)
火星を周回するUAEの火星探査機HOPEの構想図(モハメド・ビン・ラシド宇宙センター提供)
Short Url:
18 Aug 2020 12:08:03 GMT9
18 Aug 2020 12:08:03 GMT9

アラブニュース

  • ミッションの主催者は、探査機が火星の一年を通した火星の気候の全容を初めて把握できることを期待している

ロンドン:火星探査機「HOPE」の最初の軌道修正マヌーバ(TCM)が成功裏に完了したことを受け、首長国連邦火星ミッション(EMM)の最初の大きなマイルストーンは達成された。

TCMの完了は、探査機のDelta-Vスラスタの初発射を意味し、探査機は火星軌道に向けて目標を維持することになるとエミレーツ通信は報じた。

「TCM1が私たちにとって大きなマイルストーンであるのは、探査機のDelta-Vスラスタを初めて展開しただけでなく、火星巡航への道筋を決定づけるものでもあるからです」とEMMプロジェクトディレクターのオムラン・シャラは述べる。

「HOPE探査機は期待以上の成果を上げ、火星軌道投入(MOI)に向けて進行中で、当初の計画より小さな調整で済んでいます」と彼は付け加えた。

7月20日に種子島宇宙センターから打ち上げられた火星探査機HOPEは、火星へ向けた4億9300万kmの旅の間に、さらに7回のTCMを行う予定だ。

火星やその他の惑星探査機は、惑星保護プロトコルを満たすために、通常、初期飛行経路で打ち上げられ、探査機が正常に機能していることを確認するまでは、惑星の目的地を「逃す」ことを意図している。これにより、惑星の地表に衝突し、地球由来の病原菌で汚染する可能性を抑えることができる。

火星探査機HOPEのMOIは、2021年2月の早い時期に実施される予定だ。ミッションの主催者は、探査機が火星の1年間を通して火星の気候の全体像を始めて構築できることを期待している。

HOPEのミッションは大気の動きに焦点を当てており、これまでの火星ミッションでは行われたことのない、日毎と季節の両方のタイムスケールのサンプリングを行いながら火星を探査する。

世界中の200以上の大学や研究機関の科学者が、1日の様々な時間帯、様々な季節の火星大気の全体像を知ることができるようになるのは初めてのことだ。

重さ1300キログラム以上、小型SUVほどの大きさのHOPEは、火星の大気を測定するための3つの機器を搭載した完全自律型の宇宙船だ。

機体は、コロラド大学ボールダー校のLASP、アリゾナ州立大学、カリフォルニア大学バークレー校を含む学術的パートナーと共同で、モハメド・ビン・ラシド宇宙センターのエンジニアによって設計・開発された。

特に人気
オススメ

return to top

<