
モハメド・アブ・ザイード
カイロ—- エジプト原子力庁(NPPA)は、2021年の後半にエル・ダバでの原子力発電所建設のサイト許可が発給される見込みであることを認めた。
これはエジプト初の原子力発電所となる予定で、カイロの北、約130kmにあるマトルーフ県エル・ダバ市に建設される予定である。
NPPAのアミャド・アル=ワキール議長によれば、設備容量4,800MWの発電所の建設を開始するための建設許可の申請が2019年3月10日に出された。
同発電所の建設は、250億ドル以上をかけて、ロシアの国家原子力コーポレーション・ロスアトムが担う予定だ。
事業資金の85%はロシアの融資によって調達され、エジプトは2029年10月に返済を開始することになっている。22年以上にわたる年2回の分割払いで、利子は3%だ。
エジプト政府は資金の不足分を、国庫や地方銀行から調達して賄う予定である。
発電所の4基の原子炉は最新の安全装置を装備する予定だ。補足的な安全装備が加われば、それらの原子炉は、400トンの航空機が秒速150メートルで衝突するような大規模な事故に耐えうる前代未聞の能力を備えることになる。
このタイプの原子炉は、周辺の環境に悪影響を及ぼすことなく安全に運転できるという特徴もある。
この原子炉は、複数のフィルタと障壁によって放射能漏れを防ぎ、現代的な自動管理システムを備えている。