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国連、リビア武器禁輸の「露骨な」違反に不満を表明

国連が認めたリビア国民合意政府(GNA)に忠実な部隊が、首都トリポリとリビア第2の都市ベンガジの中間に位置するAbu Qurainの地域を確保している。(AFP通信/資料)
国連が認めたリビア国民合意政府(GNA)に忠実な部隊が、首都トリポリとリビア第2の都市ベンガジの中間に位置するAbu Qurainの地域を確保している。(AFP通信/資料)
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04 Sep 2020 07:09:01 GMT9
04 Sep 2020 07:09:01 GMT9

ニューヨーク:リビアのステファニー・ウィリアムズ暫定国連特使は水曜日、内戦で傷ついた同国に対し適用されている武器禁輸措置について「露骨な」違反が続いていると非難した。

前回、国連のアントニオ・グテーレス事務総長が7月8日、約100機の物資補給機がリビアに着陸し、トリポリを拠点とする国民合意政府(GNA)に忠実な部隊とリビア東部のハリファ・ハフタル氏が率いる対立勢力を支援していると、安全保障理事会に説明して以降、リビア西部には9隻の貨物船が停泊し、3隻がリビア東部に到着したと報告されている。

ウィリアムズ氏はまた、双方において、外国勢力が「自らの利益を強化している」と非難した。

国連の専門家は中間報告書で、「武器禁輸は完全に効果がないまま」とし、違反は「広範囲で、露骨で、制裁を完全に無視している」と付け加えた。

ウィリアムズ氏は、この活動は「リビアの主権に対する憂慮すべき侵害であり、国連の武器禁輸措置に露骨に違反している」と述べた。

9月中旬に任期を迎える国連リビア代表は、「外国の傭兵や工作員の大規模な存在の報告を受け続けている」という。

ウィリアムズ氏は、彼らの存在が「将来の解決の可能性」を複雑にしていると付け加えた。

ロシアのヴァシリー・ネベンジャ国連特使は、ロシアの干渉に対する非難を拒絶した。

「リビアにはロシア軍人は一人もいない」とロシア特使は主張した。一方、米国のケリー・クラフト国連大使はロシア政府とつながりのある傭兵の存在を非難した。

クラフト大使は「リビアには外国の傭兵や外国を代理する部隊のための場所はない。ハフタル氏と共闘しているロシア国防省の代理組織、ワグナーグループも例外ではない」と述べた。

フランスのニコラ・ド・リヴィエール国連大使は、最終的な停戦を導き、武器禁輸措置が尊重されることを保証するために、リビアにおける国連の任務の強化を求めた。

複数の理事国メンバーが、リビアの常任国連特使の迅速な指名を求めた。

ガッサン・サラメ氏は健康上の理由で3月に辞任したが、その役割がどのように定義されるべきかについての米国とパートナー間の対立は、後継者の指名を停滞させている。

リビアは、2011年にNATOの支援を受けた反乱が元軍人の支配者ムアンマル・カダフィ氏を失脚させ、殺害してから、ほぼ10年間、暴力的な混乱状態に耐えてきた。

GNAとハフタル氏に支持された東部の政権は現在、数十もの地域紛争を背景に権力を争っている。

AFP通信

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