
ベイルート:シリア東部で月曜に起こったイスラエルによるものと思われる空爆でイランの傭兵10人が死亡し、そのほとんどがイラク人だったと、戦争監視機関が述べた。
シリア人権監視団によれば、デリゾール県にあるアブ・カマルの町の南に配置された武装集団に対する今回の急襲は、イラク人戦闘員8名とシリア人戦闘員2名の命を奪ったという。
監視団代表のラミ・アブデル・ラーマンは、弾薬庫や車両も破壊したこの攻撃は、イスラエルが行ったものである「可能性が高い」と話した。
監視団は以前にもイスラエルによるものと疑われるデリゾールへの空爆を報告していたが、それらの報告がシリアの国営メディアやユダヤ人国家によって裏付けられることはめったにない。
米国が率いる連合軍も、イスラム国との戦いにおいてクルド軍を何年にもわたり支援してきたことを受け、その地域に存在している。
9月3日にはイスラエルによるものと推定されるシリア東部への空爆で、イランが支援する16人の兵士が殺されたと、監視団は当時述べていた。
この監視機関は、飛行パターンや飛行機の種類、使われた弾薬を頼りに、空爆の背後にいる存在を判断するという。
イスラエルの敵イランはロシアと並び、9年に及ぶ内戦においてダマスカス政権の主な支援者となってきた。
イスラエルは2011年に内戦が勃発して以来、イラン軍やレバノンのヒズボラ軍、および政府軍を標的に、シリアに対して100回以上の空爆やミサイル攻撃を行ってきた。
イスラエル軍が個別の攻撃を認めることはめったいないが、8月3日には戦闘機や攻撃ヘリコプター、その他の航空機を使ってシリア南部の軍事目標を攻撃したことを認めている。
シリアの戦争では2011年の開戦以来、反政府抗議運動に対する暴力的な抑圧により、38万人以上の人々が殺され、数百万人が強制退去させられてきた。
AFP