
アラブニュース
ドバイ:イエメンのアル=ハドラミ外相は、迫り来るセイファー号の大惨事はフーシ派民兵のせいだと非難した。国連の破壊状況調査団のタンカーへのアクセスをフーシ派民兵が拒否し続けているという。
アル=ハドラミ外相は木曜日、英国の上級外交官との会談の中で、国連技術者のタンカーへのアクセスを許可させるよう、フーシ派に圧力をかけることの重要性を強調した。国営通信社のサバ通信が報じた。
一方、サウジアラビアは国連安全保障理事会に対し、イエメン沖に放置され老朽化した石油タンカー「セイファー」号の西50Kmの海上輸送エリアで「オイルスポット」が目撃されたと警告した。専門家は、110万バレルの原油が紅海に流出する恐れがあると懸念している。
タンカーはイエメン・ラスイッサの紅海石油基地沖に5年以上係留されている。外相発言の前にも、国連は1989年にアラスカ沖で発生したエクソン・バルデス事故の際に流出した石油の4倍の量の石油が流出する恐れがあると警告していた。国連のアントニオ・グテーレス事務総長と安保理は、イエメンの反政府武装組織であるフーシ派に対し、技術評価と緊急修理のためにタンカーへのアクセスを許可するよう、これまで何度も要請している。