
エルサレム:イスラエルは長年にわたる領海紛争を解決するために、来月レバノンと異例の会談を行うと、イスラエル当局者は土曜日に述べた。
同当局者は、ユバール・シュタイニッツエネルギー大臣が、米国が仲介する会談でイスラエルの代表団を率いると述べた。新型コロナウイルスの大流行のため、3カ国の代表者はテレビ会議で話す可能性が高い、と同当局者は述べた。
同当局者は、規則に従い匿名を希望した。レバノン側からのすぐのコメントはなかった。
イスラエルとレバノンは外交関係がなく、厳密に言えば両国は戦争状態にある。両国はそれぞれ、地中海の約860平方キロメートル(330平方マイル)を自国の排他的経済水域として主張している。
両国とも、近年大規模なガス田の発見が相次いだことを受け、地中海で新しいガス田を探索し開発することを望んでいる。
近年、米国の外交官は両国間を行き来し、直接対話を強く求めてきた。
深刻な経済危機に陥っているレバノンは、特に海洋エネルギー資源の開発に熱心となっている。
トランプ政権は、アラブ首長国連邦とバーレーン(イスラエルと戦争を一度もしたことがない湾岸諸国)がイスラエルを認め、外交関係を結ぶことに同意した最近の合意を受けて、中東における別の外交的躍進としてあらゆる直接対話を歓迎する可能性が高い。
イスラエルは1975年から1990年の内戦中に、国境を越えて攻撃を仕掛けてきたパレスチナの過激派と戦うためレバノンに侵入し、2000年までレバノン南部の一帯を占領した。
2006年、イスラエルはイランが支援するレバノンの過激派グループであるヒズボラと1か月の戦争を繰り広げた。それ以来、ヒズボラはロケットとミサイルの武器を大幅に増強しており、今日、イスラエルはヒズボラを最も差し迫った軍事的脅威と見なしている。
どちらの側も戦争を求めているとは考えられていないが、近年何度も交戦しており、将来の紛争は相手側にとってはるかに壊滅的なものになるだろうと両者は警告している。
イスラエルや米国、その他の国々からテロリスト集団と見なされているヒズボラは、レバノンの議会と政府を支配する政党連合の1つだ。
AP