
アゼルバイジャン、ステパナケルト:アルメニアは、6日間に及ぶ激しい戦闘が続く中、金曜日にアゼルバイジャン軍が紛争中のナゴルノ・カラバフ地域の主要都市を砲撃したと非難した。
日中に断続的な砲撃を受けた後、カラバフの主要都市ステパナケルトは、夕方には激しい砲撃を受けた。地元住民はシェルターに隠れ、一部の住民はステパナケルトから退避したとAFP通信が報じた。
独立派政府の当局者、グリゴリー・マルティロシアン(Grigory Martyrosyan)氏は記者団に、「公共の建物や家屋、インフラが損傷した」と語ったが、ステパナケルトから住人は非難させないという。
アゼルバイジャン政府とアルメニア政府は、1990年代の激しい戦争でアゼルバイジャンから離脱したアルメニア民族の州を巡って、数十年にわたり一触即発の対立を続けていた。
日曜日に発生した新たな戦闘は、ここ数十年で最も激しく、30人以上の民間人を含む200人近くの命を奪った。
アルメニア政府は停戦に向けて仲介者と協力する用意があると述べたが、アゼルバイジャンはアルメニアがまず軍を撤退させなければならないと主張した。
エマニュエル・マクロン仏大統領は、NATO加盟国のトルコ(アゼルバイジャンを支援している)がシリアから「ジハード主義者」の過激派を送り込んでいると非難しているが、トルコ政府とアゼルバイジャン政府はこれを否定している。
英国に拠点を置く監視組織、シリア人権監視団は、シリアの反政府勢力の戦闘員が850人以上送り込まれ、少なくとも28人の戦闘員が衝突で死亡したと報告した。
戦闘がトルコとロシアという地域の大国を引き込む多面的な戦争へと拡大する恐れが強まる中、衝突を止め、協議を開始するようアルメニアとアゼルバイジャンに求める国際的な要求が強まっている。
国連によると、アントニオ・グテーレス事務総長は、双方に対し、「ただちにすべての敵対行為を終了させる」よう促し、「紛争に対する軍事的解決策」はないと強調した。
アルメニアは、アゼルバイジャン軍がステパナケルトで「多くの」人々を負傷させたが、一部の地元住人は恐れていないと語った。
「恐れはありません。私たちには誇りがあります。犠牲者は出るでしょう。戦争は戦争です」と66歳の住民、アルカディ(Arkady)さんはAFP通信に語った。
独立派政府の当局者によると、救急隊員10人が攻撃で負傷したという。
医師として志願した元保健大臣のアルメン・ムラディヤン(Armen Muradyan)氏は、榴弾による負傷が民間人の間で広がっており、「無差別に軍事力が使用されたことを示している」と述べた。
独立派政府は、アゼルバイジャン軍がアルメニアとカラバフを結ぶ橋を破壊し、アゼルバイジャンに対する反撃を誓ったと述べた。
「相応の反応があるでしょう」と、独立派政府指導者の報道官、ヴァグラム・ポゴシアン(Vagram Pogosyan)氏は述べた。
アゼルバイジャンは一方、アルメニア軍がテルテルの町を含むアゼルバイジャン領土を砲撃したと非難した。
「金曜日には、2,000発以上の砲弾がテルテルに向けて発射されました。これは戦争犯罪です」と、イルハム・アリエフ大統領の顧問、ヒクメット・ハジエフ(Hikmet Hajjiyev)氏は述べている。
アルメニア国防省の報道官、Artsrun Hovhannisyan氏は、アゼルバイジャン軍の兵士540人がこの24時間で死亡したと主張した。
赤十字国際委員会は、民間人が暴力の「集中砲火に巻き込まれた」と述べ、何百もの家や学校、病院が破壊されたと付け加えた。
しかし、双方の住民は戦争の音に慣れてきたと言い、交渉に反対する声を上げた。
ステパナケルトのアルカディさんは、アゼルバイジャンとの交渉は望まず、それを「ばかげたこと」だと表現し、敵は潰されるべきだと主張している。
アゼルバイジャンでも、一部の人は交渉にほとんど意欲を示さなかった。
「私たちは恐れていません。負傷者も多くありません。私たちは自分たちの土地に帰らなければいけません」と、55歳のタクシー運転手、アンバル・アリイブ(Anvar Aliyev)さんはフィズリンスキー(Fizulinsky)地区でAFP通信に語った。
アルメニア政府は、国際的な仲介者と協力して停戦する用意があることを表明した。
アルメニアは「停戦状態の再確立に向けて」、フランス、ロシア、米国と「連携する準備ができている」とアルメニアの外務省は述べた。
しかし同省は、衝突が止まらない限り、協議は開始できないと述べた。
アゼルバイジャンは、アルメニアがまず軍を撤退させなければならないと主張し、「新たな侵略を試みている」とアルメニアを非難した。
フランスの大統領官邸によると、マクロン大統領は金曜日、アルメニアのニコル・パシニャン首相とアゼルバイジャンのアリエル大統領と話し、停戦の要求を繰り返した。
ロシア政府が主導する旧ソ連諸国の軍事同盟の一部であるアルメニア政府は、アゼルバイジャンが国際法で禁止されている「クラスター爆弾」を使用したと非難している。
「トルコ軍はアゼルバイジャン軍と一緒に戦っている。アゼルバイジャンはトルコ軍の武器、無人機、戦闘機を使用している」とアルメニア外務省は非難した。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領も金曜日、アルメニアのニコル・パシニャン首相との電話会談で、紛争に外国人戦闘員が参加していることについて「深刻な懸念」を表明し、セルゲイ・ラブロフ外相もイランのモハンマド・ジャバド・ザリフ外相との電話会談で同様の懸念を表明した。
アゼルバイジャンの外務省によると、ガパンリー(Gapanly)村で同国の記者や外国人記者がアルメニアの砲撃にさらされた。
これは、木曜日のカラバフへのロケット弾による攻撃に続いて起きた。木曜日の攻撃では、フランスの日刊紙、ル・モンドの2人を含む4人のジャーナリストが負傷し、手術を受けた後に避難していた。
プーチン大統領、ドナルド・トランプ米大統領、マクロン大統領は木曜日、共同で要求を発表し、両国に対し、長年の領土問題の解決を目的とした交渉に戻るよう促した。
アルメニアでは、日曜日以降、158人の軍関係者が死亡し、13人の民間人が犠牲になっている。アゼルバイジャンは、軍関係者の死亡を報告していないが、アルメニアの砲撃の後、19人の民間人が犠牲になったと述べている。
カラバフのアゼルバイジャンからの独立宣言は、1990年代初頭に3万人の命を奪った戦争を引き起こしたが、アルメニアを含むどの国からも独立国家とは認められていない。
紛争解決のための協議は、1994年の停戦合意以降、ほとんど行き詰まっている。
AFP通信