• シリア大統領は今週19日にジェッダで開催されるアラブ連盟首脳会議にも出席予定

ドバイ：　シリアのアサド大統領が、今年後半に予定されているCOP28に招待された。政権をめぐる何年にもわたる内戦が続き、数多くの批判に晒される中でのことだ。

アサド大統領が15日夜に締約国会議に招待されたのは、地域政治から何年も締め出されてきて後、今週19日にジェッダで開催されるアラブ連盟首脳会議への出席が決まった中でのことだった。 

2011年のアラブの春におけるデモに対するアサド政権の熾烈な弾圧により、騒乱は内戦へ発展し、結果地域紛争を引き起こした。内戦による死者は50万人にのぼり、人口の半分が亡命を余儀なくされた。

アサド大統領はアラブ首長国連邦のシェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン殿下からの手紙を通じて招待された、とシリア国営SANA通信社は報じた。 

通信社はアサド大統領がダマスカスでUAEの外交官と共に手紙を読む様子を写真で公開した。 

UAEは他国同様、アサド政権との関係を断っていたが、近年になって徐々に関係を回復してきている。

締約国会議を準備するUAEの事務局はコメントを求められ、この出来事は「世界が一丸となり、軌道修正を行い、パリ協定の目的と理念を推進してゆく機会として画期的なものである」との声明を出した。

また「COP28は臨機応変に解決策を打ち出してゆくCOPの包括的なプロセスにコミットする」とも書かれている。「これは、全員が出席していなければ達成できません」

シリアは、パリ協定と京都議定書の両方の締約国となっている。研究によると、シリアで2007年に始まった干ばつは気候変動を原因とするもので、内紛の要因の一つにもなっていると見られる。

アブダビ国営石油会社は原油および天然ガスを増産する計画を立てており、その結果これらの化石燃料が排出する二酸化炭素の温室効果は、国連が交渉によって求めている制限を上回るものである。 

しかし、石油業界の重鎮であるのスルターン・アル・ジャーベル氏は、UAEが世界規模の再生可能エネルギー開発プロジェクトへ何百億ドル単位の投資を約束するよう、主導している。

COPがその略語となっている締約国会議は、エキスポ・シティ・ドバイで11月30日から12月12日まで開催される予定だ。