
パリ:フランスは10月7日、分離されたナゴルノ・カラバフ地域をめぐるアルメニアとの紛争で、アゼルバイジャンを支持して「軍事介入をしたこと」で、トルコを非難した。口論が絶えないフランス政府とトルコ政府だが、これはフランスからの最新のボレーシュートだ。
「新たな側面は、トルコが軍事介入することによって、この紛争の国際化に油を注ぐ恐れがあることです」と、フランスのジャン=イヴ・ル・ドリアン外務大臣が国会で述べた。
アルメニアとアゼルバイジャン、元ソビエト連邦の2つ共和国は数十年間、ナゴルノ・カラバフを巡る紛争で膠着状態にある。ナゴルノ・カラバフは、1990年代に30,000人の命を犠牲にしたナゴルノ・カラバフ戦争で、アゼルバイジャンから抜け出したアルメニア人が多く居住してきた地域だ。
激しい衝突が9月27日に再び勃発し、両国はお互いを非難し、戦闘を再開させた。
この紛争は地域の国々を引き込み、トルコはアゼルバイジャンへの支援を促し、アルメニアは現在傍観者に留まっているその同盟国、ロシアが介入することを望んでいる。
トルコはこの戦闘で、アゼルバイジャンを支援するために、シリアから兵士を派遣したことで非難されている。
フランスのエマニュエル・マクロン大統領は最近、トルコ政府がこの地域にシリア人「聖戦士集団」を派遣したと主張し、トルコが「越えてはならない一線」を越えたと非難した。
トルコはこの非難に対して、公式には答えていない。
ル・ドリアン外相は14日、「この紛争を始めたのがアゼルバイジャンであることを考えれば、アゼルバイジャン側がわずかな領土拡大を求めて、民間人犠牲者が多数出たこと」を、フランスは厳しく非難すると述べた。
ル・ドリアン外相は即時停戦し、フランス、ロシア、アメリカが共同議長を務める所謂ミンスク・グループが仲介する和平交渉に戻る要請を繰り返した。
「明日ジュネーブで会談があるし、19日にもモスクワで別の会談があるでしょう。そして、これが和平交渉の始まりに繋がることを期待します」と、同外相は語った。
AFP通信