
アラブニュース
ドバイ:アメリカによる直近のイランに対する制裁は、イランの一番痛いところ、つまり経済にダメージを与えている、と外務省の報道官が話す。
放送局ラジオ・ファルダの報道によれば、政府が「ここ数カ月間にわたり衝撃を止めるための取り組みをしている」にも関わらず
「これらの決断・制裁はイランに深刻な金銭的・経済的ダメージを与えている」とサイード・カティブザデが話したとのことだ。
制裁を執行しているアメリカの外国資産管理局は、「イラン政府の悪意ある行動へのさらなる資金供給源」と特定されたイランの大手18銀行を対象にしている。これらの銀行は実質的にイラン経済全体を代表していると言える。
直近の制裁によりイランの通貨リアルが米ドルに対して最安値を更新して、日曜日に非公式市場レートで1ドル317,000リアルとなった。
今年リアルは57%の価値を失ったが、これはイランがコロナウイルスにより危機的な状況に陥り、50万人以上という感染者数が近隣で最も高い数値であることも影響している。
カティブザデは、「アメリカ政府はイランに与えた全てのダメージに対して埋め合わせをするべきだ。イラン人たちはあらゆるダメージに対する補償を求めることに疑問をもってはいけない」と話した。
「イランが被ったダメージについては、国際司法裁判所へ訴状を提出した」と、ラジオ・ファルダはイラン当局の言葉を引用して伝えた。
しかしカティブザデは、今回の制裁がイランにさらなる問題を起こしている多くの民間企業を恐怖に陥れたことも認めた。