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国連安全保障理事会は、腐食劣化が進むイエメンのタンカーへの「無条件の」立ち入りを要求

金曜日、安全保障理事会のメンバーは、イランが支援するフーシ派に対し、紅海で腐食劣化が進むタンカー、サーフィル号への国連専門家の立ち入りを直ちに認めるよう求めた。(File/AFP)
金曜日、安全保障理事会のメンバーは、イランが支援するフーシ派に対し、紅海で腐食劣化が進むタンカー、サーフィル号への国連専門家の立ち入りを直ちに認めるよう求めた。(File/AFP)
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18 Oct 2020 02:10:03 GMT9
18 Oct 2020 02:10:03 GMT9
  • イエメン西部の都市ホデイダ沖の腐食劣化が進むタンカー、サーフィル号が浸水していることを示す最近の画像は、国際的に大きな問題として取り上げられた
  • 外交官等は、タンカーが崩壊した場合、積載している原油が漏出し、紅海に大惨事をもたらすと警告

サイード・アル・バタティ

ムカッラー: 金曜日、安全保障理事会のメンバーは、イランが支援するフーシ派に、紅海で腐蝕化が進むタンカー、サーフィル号への国連専門家へのアクセスを直ちに認めるよう求めた。

「安全保障理事会のメンバーは、石油タンカー、サーフィル号によってもたらされる重大な脅威を認識している。現状の腐蝕劣化が進んだ、荒廃した状態を放置すれば、イエメンとその近隣地域に環境的、経済的、人道的な大惨事をもたらす危険がある。そこで、安全保障理事会は、フーシ派に対し、国連の専門家による船体評価と修理の任務を遂行するため、同タンカーへの無条件で安全な立ち入りを緊急に認めるよう求めた」と、メンバー各国は共同声明で述べた。

「安全保障理事会のメンバーは、サウジアラビア、英国、ドイツ、オランダ、フランスによる最近の貢献と平和支援施設の動員を歓迎した」と声明は、タンカー保守任務に資金を提供することを約束した国々に感謝の意を表した。

イエメン西部の都市ホデイダ沖で腐食劣化が進むタンカー、サーフィル号が浸水し始めていることを示す最近の画像を受けて、環境保護論者や外交官が、タンカーが崩壊した場合、積載している100万バレルを超える原油が流出して、紅海に大規模な災害をもたらすと警告しはじめ、国際的に大きな問題として取り上げられた。他の専門家の中には、近くの戦場から飛んできた砲弾が間違って当たれば、8月のベイルートを揺るがした爆発を上回る爆発を誘発するだろうと述べている。

フーシ派は2015年以来、タンカーに必要な重要な保守を阻止し、タンカーを検査する委員会に、アラブ連合の軍事作戦を支援しない国の専門家を含めることを主張している。

米国は、国連の専門家が支障なく検査のためにタンカーの中に入ることを認めるようフーシ派に呼びかけている。 「私たちは、国連の専門家がサーフィル号を評価し、修理するための無条件の立ち入りを求めています。サーフィル号から原油が漏出すれば、環境と経済に被害が及び、食糧と援助の輸入の大幅な削減などの壊滅的な結果をもたらし、紅海とイエメンの人々の安全を脅かすことになります」と、ケリー・クラフト米国国際連合大使は、イエメンの状況に関する国連安全保障理事会のブリーフィングで述べた。

イエメン政府は、国連専門家が使命を果たせるよう、その支援を約束し、国際社会に対し、石油タンカーを政治化しないようにフーシ派にさらに圧力をかけるよう要請している。「サーフィル号に関して、イエメン政府は、安全保障理事会に責任の引き受けを要請し、フーシ派に問題の政治化をやめ、国連チームがタンカーに立ち入り、差し迫った大惨事を回避するための評価と修理作業を行うことを直ちに許可するよう、圧力をかけることを求めている」とイエメンの国連常駐代表アブドラ・アル・サーディは述べた。

安全保障理事会は、国連イエメンの使節マーティン・グリフィスに対する「確固たる」支持を表明し、イエメンの対立する派閥に国連主導の共同宣言を受け入れるよう求めた。

イエメンの正統政府とフーシ派の間の最近の捕虜交換の成功に触発されて、ベテランの元外交官と現在の政府当局者は、直接の話し合いだけが休戦につながり、厄介な問題に取り組む術だと信じている。

「捕虜交換交渉が成功したのは、イエメンが直接交渉を行ったからです。会談の初めは口論に終始したが、一日の終わりまでに合意に達しました」と政府高官は述べた。「だから私は何よりもまず直接対話を提案します」

人権副大臣であり、スイスでの捕虜交換会談の政府代表団のメンバーであったマジェド・ファデイルは、彼らとフーシ派が面と向かって話し合ったことが会談を成功に導いたことに同意している。

イエメンの元外相であるアブ・バクル・アル・キルビは、最近の捕虜交換により、戦争を終わらせる包括的な合意への期待が再燃したと述べる。「(国連)使節は、合意への最も効果的かつ最短の方法であるため、共同宣言文書に関する直接交渉を直ちに当事者に呼びかけるべきだ」と彼はツイートした。

イエメンでの紛争は、フーシ派がイエメンの首都サナアの支配権を掌握した2014年後半に始まり、その後イエメン全体に拡大している。 国連によると、戦争により10万人以上が死亡し、世界で最悪の人道的危機を引き起こしている。

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