• エジプトのサーミフ・シュクリー外相は、大エチオピア・ルネサンスダムの建設と運営を批判した
• 同相は、エジプトのBRICS加盟決定と2024年の正式加盟を評価した

ルーカス・チャップマン

ニューヨーク：エジプトのサーミフ・シュクリー外相は9月23日土曜日、国際社会は昨年のCOP27サミットにおける気候変動対策の公約を遵守すべきだと述べた。

ニューヨークで開催された第78回国連総会でのスピーチで、シュクリー外相は気候変動の将来的な影響について警告し、昨年シャルム・エル・シェイクで開催された国連気候変動枠組条約第27回締約国会議（COP27）において、エジプトは「気候正義を達成するために国際的な合意を獲得することに成功した」と述べた。

同相は次のように語った。「私たちは国連気候変動枠組条約（UNFCCC）とパリ協定で合意された責任と原則に基づき、バランスの取れた決定に達しました」

シュクリー外相は、開発途上国の開発資金を利用する方法を改善し、「複雑な債務構造の再構築の検討に加え、低所得国と中所得国の債務を調査する持続可能で包括的なメカニズム」の構築を求めた。

同相は、気候危機への対応が不十分であると批判し、「一部の国々は公約に違反している」と述べ、国際社会に対し、COP27で合意された公約や合意、特に損失と被害に対応するための基金の設立に関する合意を守るよう求めた。

水と気候変動は間違いなくつながりがあるとシュクリー外相は述べ、エジプトは深刻な水の危機のさなかにあり、水の再利用を余儀なくされていると続けた。

また同じように、エジプトは自国を維持するためにナイル川に依存しており、国境を越えた水域に関するあらゆる一方的な措置について強く非難すると述べた。

「我が国は、国境を越えた水の管理に関して、いかなる一方的な行為も拒否します。例えば、大エチオピア・ルネサンスダムは、協議もなく、事前の十分な調査もなく、他国への影響についての調査すら行われずに建設されました」と同相は述べた。

しかし、シュクリー外相は、エチオピア、エジプト、スーダンのニーズを考慮したダムの運営と貯水に関する合意に達することをエジプトは望んでいると表明した。

また、同相はパレスチナの人道状況に懸念を表明し、エジプトは「東エルサレムを首都とする独立国家の樹立に対するパレスチナ人の正当な権利」を支持すると述べた。

エジプトの南の隣国スーダンについて、同相はスーダンの近隣諸国に対し、「現在の危機を解決し、人道的影響を軽減する」よう呼びかけ、エジプトは紛争の停戦と政治的解決の交渉に取り組んでいると述べた。

世界経済の舞台で、シュクリー外相はエジプトが「BRICSで積極的な役割を果たし、世界経済の30%を占めるグローバルサウスの人々の利益と希望を支持することを楽しみにしている」と述べた。

エジプトは今年、BRICSへの加盟を申請しており、2024年初めにはBRICSの正式メンバーとなる。