
アラブニュース
ドバイ:UAE初の公式代表団が10月20日、ベン・ガーオン空港に到着し、その場でイスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相に出迎えられ、数十億ドル規模の基金設立に合意した。
新型コロナウイルスの予防措置のために、この空港で開催された5時間に及ぶ会議は、民間部門の開発と新たな取り組みのために、30億ドルのアブラハム基金設立を発表した、とUAEの国営通信社、WAMが報じた。
「この基金には、宗教的信条やアイデンティティーにかかわらず、人々の幸福を最優先したいという3カ国の願望が反映されています」と、アラブ首長国連邦(UAE)のアーメド・アリ・アル・サイエ国務大臣は述べた。
イスラエル、アメリカ、UAEの三者会議には、ベンヤミン・ネタニヤフ首相、アメリカのスティーブン・ムニューシン財務長官、アビ・バーコウィッツ大統領補佐官、UAEのオバイド・フマイド・アル・テイアー財務大臣、アブドラ・ビン・トゥク・アル・マリ経済大臣が出席した。
この2カ国はまた、経済成長と生活水準に好影響を生み出すことを目指すプロジェクトを研究し、開始するために、そして質の高い雇用を創出するために、イスラエルに開発室も設置する予定だ。
UAE外務・国際協力省のヘンド・アル・オタイバ戦略的コミュニケーション担当ディレクターは、「今朝UAEは、オバイド・アル・テイアー大臣とアブドラ・ビン・トゥク大臣が率い、アメリカのスティーブン・ムニューシン財務長官も同行する初の公式代表団をイスラエルに派遣する準備をしています」と述べたキャプションと共に、エティハド航空の旅客機が写った画像を投稿した。
This morning UAE prepares to send its first official delegation to Israel, led by HE Obaid Al Tayer and HE Abdulla Bin Touq, and accompanied by US Treasury Secretary Steven Mnuchin pic.twitter.com/V6o1v8QbuU
— هند مانع العتيبة Hend Al Otaiba (@hend_mana) October 20, 2020
「私たちはUAEとイスラエルの人々の進路を変えるであろう4つの合意を締結することになるでしょう」と、ネタニヤフ首相は述べた。イスラエルとUAEは国交を樹立したと発表した8月中旬から既に、いくつかの商業上の取引に署名していた。「この合意は、UAEとイスラエルの二国間関係を強化することになるでしょう」と、アル・テイアー財務大臣は述べた。UAEとその仲間の湾岸国、バーレーンは9月、イスラエルとの関係正常化に四半世紀ぶりに合意した久しぶりのアラブ国家となった。地域の平和と安定を促進する動きだ、とアメリカ政府とその同盟国が述べているが、パレスチナ人はこの動きをはねつけている。アメリカのスティーブン・ムニューシン財務長官と、アビ・バーコウィッツ中東特使は10月18日、関係正常化の署名式典のために、バーレーンに派遣されたイスラエルの代表団に同行した後、UAE代表団に加わっている。(報道機関と共に)