


ダウド・クッタブ
アンマン:新型コロナウイルスによる封鎖のために、イスラエル当局が入場を禁じた1カ月後、推定15,000人のパレスチナ人礼拝者が、金曜日の祈りのためにアル=アクサー・モスクに押し寄せた。
アル=アクサー・モスクの説教者でもあるイスラム高等委員会のシャイフ・エクリマ・サブリ委員長は、6月から4カ月間入場を禁じられていたが、金曜日の祈りに参加することができた。同委員長はアラブニュースに、普段の状態に戻ったと語った。「今日は全ての門が開かれていました。礼拝者がこのモスクへ近づくことを、イスラエル人たちは許可していました」と、同委員長は語った。シャイフ・サブリ委員長は金曜日の祈りに出席できそうだ、とイスラム教徒に呼び掛けてきた。
エルサレムの商業者委員会のヒジャジ・リシェク会長は、数週間ぶりにイスラエル兵士がイスラムで3番目に聖なる場所への入場を許可した、とアラブニュースに語った。
同会長は次のように語った。「エルサレムの旧市街の入り口には、イスラエル兵士は1人もおらず、この城の街へ自由に出入りすることが許されていました。しかし、ヨルダン川西岸地区のIDを持つパレスチナ人の若者たちの中には、入場させてもらえない者もいました」
イスラエル国内から来たパレスチナ人たちも、毎週の金曜日の祈りのためにエルサレムにやって来る集団の中にいた。
この1週間は、この街の商工界にとってつらい時期だった、とリシェク会長はアラブニュースに語った。
「先週はずっと、イスラエル占領軍のエルサレム市の商人や住人に対する前代未聞の不快なキャンペーンを目にしました。商店の経営者たちは適正価格違反で、5,000シェケル(1,500ドル)の罰金が科され、この店のお客さんもまた全員、500シェケルの罰金を科されました」
イスラエル軍による命令と指導に誤解があり、矛盾が生じたようだ、とリシェク会長は語った。「エルサレム市の商工業者と住人がすっかり犠牲になったのです」
この旧市街への入場が阻止されたのは、ユダヤ教の祝日と新型コロナウイルスによる封鎖が重なったからだ、とパレスチナ人たちはアラブニュースに語った。
エルサレムのワクフ評議会は、ソーシャルディスタンスや自分の礼拝用敷物持参について、礼拝者に医療的な助言を与える6項目の手引書を発行し、年配のイスラム教徒は自分の身を守るために、アル=アクサー・モスクに近づかないように助言してきた。
イスラエル警察国家広報担当のミッキーローゼンフェル氏は、礼拝者たちに次のように発表した。「神殿の丘(アル=アクサー・モスク)は金曜日に開門され、礼拝はいつも通りに粛々と行われました」