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逃亡手助けの親子、日本へ移送=米から身柄引き渡し―容疑で逮捕・ゴーン被告事件

ゴーン被告はトルコ経由でレバノンに入国したとみられる。(AFP)
ゴーン被告はトルコ経由でレバノンに入国したとみられる。(AFP)
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02 Mar 2021 01:03:47 GMT9
02 Mar 2021 01:03:47 GMT9

日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告(66)が保釈中にレバノンに逃亡した事件で、逃亡を手助けしたなどとして米当局に拘束された米国籍の親子2人の身柄が1日(米国時間)、日本側に引き渡された。東部ボストンの空港から移送しており、2日夕(日本時間)に日本に到着する予定。

東京地検特捜部は現地に検事を派遣し、関係者によると、犯人隠避容疑で逮捕した。

2人は米陸軍特殊部隊「グリーンベレー」元隊員マイケル・テイラー容疑者(60)と息子のピーター容疑者(28)。地検は昨年1月、同容疑などで逮捕状を取得し、日米犯罪人引き渡し条約に基づく日本政府の要請で、米当局が同5月20日、身柄を拘束していた。

米マサチューセッツ州の連邦地裁は昨年9月、日本への身柄引き渡しを認める決定を出し、同10月、米国務省が最終的な許可を出し移送が決定。弁護側が差し止めを申し立てたが、連邦地裁が今年1月、連邦高裁と連邦最高裁も2月に退けていた。

地検の調べによると、会社法違反などの罪で起訴後、保釈中だったゴーン被告は2019年末、出国審査を受けないまま関西空港からプライベートジェット(PJ)で不法出国。テイラー容疑者ら2人は海外渡航禁止の条件で保釈されたことを知りながら、米国籍のジョージ・ザイエク容疑者(61)=逃亡中=と共謀し、ゴーン被告を楽器箱に隠してPJに乗せるなどした疑いが持たれている。ゴーン被告はトルコ経由でレバノンに入国したとみられる。 

ゴーン被告は、役員報酬の一部を有価証券報告書に記載しなかった金融商品取引法違反容疑で18年11月に逮捕され、その後金商法違反のほか、日産の資金を私的に流用した会社法違反(特別背任)の罪でも起訴された。レバノン入り後、メディアの取材に無罪を主張したほか、「逃亡は日本の休暇時期を狙った」などと話していた。

JIJI Press

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