
エルサレム:イスラエルとスーダンが関係正常化に取り組むことで合意したことを受け、イスラエル代表団が近日中に同国を訪問すると、ベンヤミン・ネタニヤフ首相が土曜に述べた。
米国が仲介し金曜に発表されたこの合意により、スーダンは過去2ヶ月においてイスラエルとの対立を解消する3番目のアラブ政府となった。
「合意を仕上げるため、イスラエル代表団が近日中にスーダンに向かう」と、ネタニヤフは記者会見で述べた。
しかし、協定の締結が完了するまであとどれくらい時間がかかるかは明確になっていない。スーダン暫定政府の軍民の指導者たちは、イスラエルとの国交確立のスピードと範囲をめぐり分裂してきた。
スーダンの首相はまだ形作られていない議会から、幅広い正式な国交正常化を進めるための承認を得たいと考えているが、その慎重を要する性質と軍民の意見の相違を考慮すれば、迅速な進展とはならないかもしれない。
ドナルド・トランプ米大統領は今週、米国のテロ支援国家リストからスーダンを除外する決定をして協定実現の道を開いた。これは、11月3日の再選を目指すこの共和党大統領とって、外交政策の実績となった。同大統領は世論調査で民主党のライバルであるジョー・バイデンに遅れをとっている。
トランプはネタニヤフ、並びにスーダンのアブダラ・ハムドク首相およびアブデルファッタアルバーハン暫定評議会議長との電話会談で、イスラエルとスーダンの合意を決定づけた。会談中、トランプは「『スリーピー・ジョー』はこの協定を実現できたと思うか?」と述べた。
ワシントンでのイスラエルに対する両党の支援を頼りにするネタニヤフは、ためらいつつも次のようにこれに反応した。「ええ、大統領。私に言えることは…平和のために米国のあらゆる人から受ける支援に感謝しています」
土曜の記者会見でトランプの質問にろうばいしたか質問されたネタニヤフは、「私をろうばいさせるのは非常に難しい」と述べ、トランプのイスラエルに対する政策に感謝していることを強調した。「この政策が続くことを願っている。選挙結果についてどんな予言もしたくない」
ロイター