• イランは早くから世界的なパンデミックの震源地として浮上した。
• イランのアリ・ラリジャニ前国会議長は、4月に新型コロナウイルス検査で陽性となった。

テヘラン: イラン国会議長は水曜日、新型コロナウイルス検査で陽性を示したと述べた。これにより彼は中東最悪の感染拡大するコロナウイルスに感染したイラン政府高官の一人となった。イランでは政府高官の感染が拡大している。

モハンマド・バーゲル・ガーリーバーフ国会議長は、同僚の一人がコロナウイルス検査で陽性反応を示した後に、自身の検査結果を受け取ったとツイートしました。

ガーリーバーフ議長は、自主隔離場所から職務を遂行し続けると述べた。今月初め、彼はひっ迫した状況にある首都の病院のコロナウイルス病棟を訪問し、支援を表明している様子が国営テレビで放送された。

「より近い距離からこの問題を知るため病院を訪問することを決めました」とガーリーバーフ議長はテヘランの病棟から地元メディアに語った。「監督することは議会の主要な任務です」と加えた。

イランは早くから世界的なパンデミックの震源地として浮上し、コロナウイルスの急速な感染拡大を食い止めるため苦労してきた。アメリカによる厳しい経済制裁から国の経済を立ち直らせるため必死になっているイラン政府は、感染率が新たな高みに達しているにもかかわらず、ビジネスの閉鎖を命じるのを嫌がっている。

イランではコロナウイルスにより３万２千人以上が死亡し、この数は中東では最高の犠牲者となっている。また、これまで政府高官数十人が感染している。

地元メディアによると、ここ数ヶ月の間で少なくとも30人の議員が陽性反応を示しており、国の最高指導者の上級顧問が感染により死亡した。今月初めには、原子力庁長官と予算・計画を担当する副大統領がともにコロナに感染した。

イランのアリ・ラリジャニ前国会議長は4月に陽性となり、3週間の療養を経て職務に復帰した。ガーリーバーフ議長は6月初旬に就任した。

感染が拡大し、国内の病床が感染者でうまり、死者数が増加する中、イラン議会は通常国会を開催し続けている。

議員らはマスクは着用するものの、社会的距離を取らない傾向にある。

ハサン・ロウハーニー大統領は、健康上の理由から今秋の議会採決を欠席することを決定した際、健康状態に関係なく出席を求める強硬派議員らからの激しい反発に直面した。

トランプ政権がイランと世界大国との間のイラン核合意から離脱後、アメリカが2018年に再びイランに課した制裁の下で揺れるイラン経済にとって、コロナのパンデミックは悲惨な時期と重なった。

AP通信