
ブリュッセル:EUが金曜、その制裁ブラックリストに、8月に形成された新たなシリア政府の8人の閣僚を追加した。バッシャール・アサド大統領の市民に対する暴力的抑圧において果たした役割が考慮された。
EUの27の加盟国によるこの決定により、同閣僚たちは欧州への渡航が禁じられ、資産も凍結されることになる。
EUの公式議事録は金曜、同国の石油・鉱物資源、産業、保険、農業担当の各閣僚、およびその他3人の閣僚の名前をリストに加えた。
金融、司法、貿易、交通、文化、教育、水資源担当の各閣僚は、10月16日にすでに追加されている。
2014年以来このリストに載っているフセイン・アルヌース首相の新政府は、2011年に紛争が始まって以来、シリアで形成された5番目の政府となる。
今回の追加により、シリア危機でEUの制裁対象となったのは288人の人々と70の組織に達する。
EUの制裁措置は2011年12月以来、アサド政権に対して実施されており、毎年見直しが行われる。
シリア紛争は、アサドの軍隊が反政府抗議勢力に対して暴力的な弾圧を行った2011年初頭に勃発した。この弾圧が口火となり、それ以来数十万人の命が奪われてきた。
9年におよぶ戦争の結果、アサドは現在、シリア領土の約70%を支配している。
AFP