アラブニュース
ドバイ—- UAEは日曜日に、有人宇宙飛行の任務に向けて次期の2名を選ぶための宇宙飛行士プログラムの参加者として、4,305名から61名が選考されたと発表した。
最終候補にはUAE全土から男性41名、女性20名が選ばれた。候補者の最年長は39歳、最年少は23歳で、平均年齢は28歳だ。
ムハンマド・ビン・ラーシド宇宙センター(MBRSC)は、候補者はまず、年齢、学歴、経歴、科学研究の経験に基づき、2,099名に絞られたと報道発表した。
候補者はオンラインテストを受け、上位1,000名が選ばれた。次の段階で1,000名の候補者はIQテスト、人格評価、技術的評価を受けた。1,000名から上位122名が仮想インタビューを受け、61名の候補者に絞られた。
候補者のうちの3名が博士号、12名が修士号を持っている。候補者の50%以上がエンジニア部門の出身者で、その他の候補者は軍事、航空、医療部門の出身者だ。
ムハンマド・ビン・ラーシド宇宙センターのユーサフ・ハマド・シャイバニ センター長は「宇宙部門の主要国の中でUAEの立場を強化するための当センターの目標は、プログラムが企画された土台作りです」と述べた。
「宇宙部門における私たちの戦略と堅実な土台に足場を築き、今や私たちの目標は、この分野で国家の目標を国際的に最高の水準で達成できる国内の宇宙飛行士の中核グループの開発に注力し続け、将来的な宇宙探索を支援することです」と、アルシャイバニ センター長は言い添えた。
MBRSC によれば、候補者は現在、最新の医療検査を受けている。この後、候補者の数が絞られ、MBRSCの委員会による初回の面接が行われる予定だ。
初回の面接を通った候補者は、次の段階に進み、ともに宇宙飛行士であるハッザー・アル=マンスーリやスルタン・アル=ネヤディを含むMBRSCの専門委員会の最終面接を受ける。UAE第2期宇宙飛行士プログラム向けに最終候補者から2名が選ばれる。
UAEとUSの共同協力協定の一部として2名の新しい宇宙飛行士が2021年のNASAA宇宙飛行士候補生クラスに参加し、米国のジョンソン宇宙センターで訓練を受ける。首長国の宇宙飛行士がNASAの宇宙飛行士と同じ訓練プログラムを受けることになる。彼らはこの訓練を、将来の宇宙探索任務に向けての肉体的・精神的準備に役立てる。
最終的に選ばれた候補者は、最高の国際基準に則った集中的な複数段階の訓練を受ける予定だ。彼らはまず基本的な訓練段階を経て、プログラムの目的と計画、国際宇宙ステーションの手順と規則に加え、宇宙エンジニアリングや科学研究などの科学的専門分野を学ぶことになる。
候補者はロシア語も学び、宇宙での科学調査の手続きの研修を受け、最新の集中訓練段階に移る予定だ。この段階において、候補者は、ロボット工学、航空学、医療扶助、資源管理などの技能の範囲に加え、有効荷重の維持と管理を学ぶ。これらのすべてが行われて、宇宙飛行士に国際宇宙ステーションの任務に参加する資格が生まれる。
「私たちがUAE宇宙飛行士プログラムを始めた時、私たちには明確な目標がありました。それは、UAEを宇宙科学およびテクノロジーの中心にするという統率者としての理想に貢献するような国内の人材と地域の能力を開発することです」と、科学技術省統括官補佐兼MBRSCのUAE宇宙飛行士プログラム責任者であるサレム・アリ=マッリ氏は話した。
「プログラムの第2期は、私たちが引き続き、技能や専門知識を求めているため、この理想に足並みを揃えています。宇宙部門においてより多くの知識を得られるようなものです」とアル=マッリ氏は言い添えた。