
アラブニュース
ジェッダ:イスラエルは水曜日、シリアでイラン人を標的とした空爆を相次いで行い、少なくとも10人が死亡した。
戦闘機は、イスラム革命防衛隊に所属して海外で活動を行うエリート部隊のコッズ部隊と、イランが支援するヒズボラ民兵によって運営されている施設を激しく攻撃した。
英国の戦争監視機関であるシリア人権監視団によると、死者にはコッズ部隊のイラン人5人と民兵2人が含まれていた。
イスラエル軍のジョナサン・コンリクス報道官は、ゴラン高原のシリア支配側からダマスカスの郊外にかけて広がる地域にある8つの標的に対して攻撃が行われたと発表した。
その中には、ダマスカス国際空港にあるイランの司令部、イラン軍の代表団を受け入れている「秘密軍事施設」、そしてシリア軍の第7師団が含まれていたという。シリアの地対空防衛施設も、イスラエルの飛行機やミサイルに向けて対空砲火を行った後、攻撃を受けた。
イスラエルは近年、シリアにあるイラン関連の標的を定期的に攻撃してきたが、今年はイランの影響力を減らすために攻撃を強化し、西側の情報筋はこれを“影の戦争“と表現している。
しかし、水曜日の攻撃は通常よりもはるかに広い範囲の標的を攻撃し、イスラエル軍は過去よりも詳細な情報の開示に積極的で、シリアにおけるイランの関与について公的なメッセージを送るという明確な目的があることを示唆している。
イスラエルは、この攻撃は占領下のゴラン高原にあるイスラエル軍基地の近くでシリア人が爆発物を仕掛けたイラン主導の作戦に対する報復措置だと発表した。
コッズ部隊は、イエメン、レバノン、イラクやその他の地域でシーア派民兵と協力し、中東全域での代理紛争でイラン政府の協力者を支援する役割を担っている。
アサド政権は、イラン軍がシリアで自分たちに代わって活動していることを認めたことはなく、イラン政府が軍事顧問を派遣していることだけを認めている。西側の情報筋によると、イスラエルの空爆はシリアにおけるイランの軍事力を弱体化させたが、敵対行為の大幅な激化を引き起こすことはなかったという。