
ムハンマド・アブ・ザイド
カイロ:エジプトは月曜日、パレスチナのマフムード・アッバス大統領がカイロを訪問する中、パレスチナ問題の全面的な支援の続行を約束した。
会談中、エジプトのアデル・ファタハ・エル・シシ大統領は、パレスチナ問題は依然としてエジプトの重要な政治的優先事項であり、平和的解決とパレスチナ人民の正当な権利の回復に向けたいかなる主張についても、エジプトはパレスチナを支援すると述べた。
エル・シシ大統領は、和平プロセスを復活させるべくアラブの取り組みの強化と連帯が今こそ必要とされていると付け加えた。
両大統領の会談には、エジプトのサメハ・ショウクリ外相、アッバス・カメル総合情報局長官、そして駐エジプトのパレスチナ大使であるディアブ・アル・ルーハ氏が同席した。
エジプト大統領府の公式報道官バッサム・ラディ氏は、会談ではパレスチナ問題と中東の和平プロセスに関する最新の進展状況について話し合われたと述べた。
アッバス大統領は、パレスチナ情勢全体についてエジプト大統領と定期的に協議・調整を続けることの重要性を指摘し、エジプトが長期にわたりパレスチナ民族統一を支援してくれていることに謝意を述べた。
会談ではまた、ガザ地区に安定化をもたらし、地区の人道面、生活面、経済面での状況改善を図るエジプトの取り組みを報告するとともに、政治的合意の達成に向けた和平プロセスの推進を促した。
新型コロナウイルス感染拡大後の初めての外遊の一環として、アッバス大統領は、ヨルダン国王アブドゥラ2世との会談も入れていた。今回の外遊は、パレスチナ自治政府(PA)がイスラエル人との安全保障協力の回復を発表した数日後に実現したことになる。
情報筋によれば、アッバス大統領は、米国の次期大統領ジョー・バイデン氏が政権に就く前に、アラブの立場を調整してこの地域の新たな統一的政治プロセスへの支援を呼びかけたいとしており、パレスチナ自治政府はすでに米新政権と接触しているのだという。
パレスチナのリヤド・アル・マリキ外相は、パレスチナ自治政府はバイデン政権に、国際法の決定に基づくイスラエルとの交渉再開の準備ができていることを間接的に伝えたと述べた。
これより前のイスラエルの報道は、アッバス大統領がバイデン政権に対し、新政権との対話を開始するための条件に従う意思があることを宣言する複数のメッセージを送ったと伝えていた。