アラブニュース
アンカラ:欧州の指導者らはレジェプ・タイップ・エルドアン氏に我慢ができなくなっており、今週末トルコに制裁を課す準備ができている。
トルコのエルドアン大統領は、EUが「いたちごっこ」と呼んだ、ギリシャの領海での石油探査でEUを怒らせている。エルドアン氏は、EUの会議の前に探査船オルチ・レイスを港に戻し、会議終了後に再配備した。
EU外相らは7日、会合を開き、もうたくさんだと述べた。ある外交官は「ドイツ人の我慢にも限度がある」と述べた。
ギリシャのニコス・デンディアス外相は、トルコは「非行的行動を続けて」いるので、「対応を取るべきであることが明らかになった」と述べた。
制裁の具体的な内容は、12月10~11日に開かれるEU首脳会議で決定される予定だ。炭化水素開発に関連する、トルコの経済領域を対象とすると見られているが、フランスと欧州議会は、より広範で厳しい措置を求めている。
トルコは非行的行動を続けているので、対応を取るべきであることが明らかになった。
ニコス・デンディアス・ギリシャ外相
エルドアン氏は8月、ギリシャの領海でのエネルギー掘削の計画を立てるためにオルチ・レイスを派遣し、緊張が高まった。ドイツはギリシャとトルコを仲介することを望んでいたが、トルコがキプロス沖でのガス探査を短期間中止した後、10月に再開したことに怒った。
ドイツのハイコ・マース外相は7日、「あまりにも多くの挑発行為があった」と述べた。
トルコの当局者らは、ギリシャは「欧州の甘やかされた子供」であり、トルコが脅されることはないだろうと述べた。メブリュト・チャブシオール外相は「これらの決定や制裁、その他全ては、問題の解決に寄与しないだろう」と述べた。
エルドアン氏は話し合いを求めた。「我々は、互いを排除するのではなく、全当時者を同じテーブルの周りに集めることで東地中海の問題を解決できると信じている」と同氏は述べた。
大西洋評議会のチャールズ・エリナス上級研究員はアラブニュースに対し、今回の制裁は「エルドアン氏が国権の侵害を続け、考えを改めて交渉しようとしないため、EUが我慢できなくなり、態度を硬化させていることを明確に示すだろう」と語った。
エリナス氏は次のように述べた。「エルドアン氏は、一方では話し合いを求め、他方では脅迫と侵略的な行動を続けている。オルチ・レイスをサミット直前に撤退させても、今回は無駄だろう」
「何も変わらなければ、エルドアン氏は来年、EUと米国の新政権が組み合わさることで、さらに強力な措置に直面する可能性が高い」