
アラブニュース
ドバイ:アラブ諸国は、石油タンカーがジッダ港で燃料を荷揚げした際、同タンカーに対し、「テロリスト攻撃」と見なされている攻撃があったことを非難した。
爆発物を積んだ小さいボートが、6万トンのガソリンを積んでいたシンガポール船籍のBW Rhine号を標的とし、爆発と火災を引き起こした。
乗組員が消火し、死傷者は出なかったが、船殻の一部が損傷した。
クウェートは、サウジアラビアに対する「これらのテロ行為」の継続が地域の安定を脅かすと述べ、今回の攻撃を強く非難した、と国営サウジ通信(SPA)が報じた。
これらの攻撃はまた、航行の自由と世界のエネルギー供給を脅かし、国際法にはなはだしく違反している、とクウェートのシェイク・アハマド・ナセル・アルサバハ外相は非難した。
同外相は、国際社会と国連安全保障理事会に対し、これらの攻撃に終止符を打つための「本格的な行動」をとるよう求めた。
ヨルダンは、サウジアラビアの重要な施設に対する「卑劣なテロリスト行為」に対するクウェートの非難に同調した。
ヨルダン外務・移民省報道官のDhaifallah Al-Fayez大使は、安全と国民の快適な暮らしに対する脅威に直面しているサウジアラビアをヨルダンが支援することを約束した。
バーレーンの外務省はまた、「海上交通の安心と安全に影響を与えるテロ攻撃」を非難した。
バーレーンは、国際社会がこれらの攻撃の背後にあり、「地域の緊張の主要な原因の一部である」テロ組織への対策をとり、テロ組織を支援、またはテロ組織に資金を供給するすべての者に立ち向かうことの必要性を強調した、と同省が発表した。
また、レバノンの外務・移民省は、今回の攻撃を非難し、サウジアラビアとレバノンの連帯を表明した。
UAEの外務・国際協力省は火曜日の声明で、UAEは今回の攻撃を「テロリスト組織が地域の安全と安定を損なうための活動を行っている新たな証拠」と見なしていることを断言した。
一方、サウジアラビアのオマーン大使館とフランス大使館は、今回の攻撃を非難する地域の意見に同調した。
— La France en Arabie (@FranceinKSA) December 15, 2020
一方、イエメンのムアンマル・アルイリヤニ情報相は、国際社会がイランの政権による「テロ活動」と、同政権が紅海とバブ・エル・マンデブでのフーシ派民兵組織の活動を支援していることを軽視し続けることの危険性を警告した。
「これらのテロ活動の背後には、安全と安定に干渉し、地域に混乱とテロリズムを広げ、国際的な利益を脅かすイランの計画とその宗派主義の民兵組織がある」とイリヤニ氏は、イエメンの国営サバ通信への声明で述べた。
イリヤニ氏は、船舶を標的とすることは「テロ活動の過激化」であり、世界の石油供給、エネルギー安全保障、世界経済を脅かすものだとした。
アルイリヤニ氏は、国際社会、国連、安保理常任理事国に対し、これらの「テロリストの脅威」を阻止し、国際的な平和と安全を維持するための法的責任を果たすこと、そして、フーシ派民兵組織をテロリスト集団に分類するための措置をとることを求めた。
欧州連合は、サウジアラビアと地域の安全と航行の自由を脅かす攻撃は中止されなければならないとし、今回の攻撃に懸念を表明した。
「EUは、ジッダに石油を輸送する船に対する最近の攻撃に重大な懸念を抱いている。サウジアラビア王国の安全、地域の安定、航行の自由を脅かすこのような攻撃は終わらなければならない」と、サウジアラビア、バーレーン、オマーン担当のEU代表団の大使兼団長、パトリック・シモネ氏は述べた。
The EU is very concerned by the recent attack against a ship transporting oil to #Jeddah. Such attacks which threaten the security of the Kingdom of Saudi Arabia, the stability of the region as well as the freedom of navigation, must stop. @KSAMOFA @modgovksa
— Patrick Simonnet (@eusimonpa) December 15, 2020
フランス外務省も攻撃を非難し、サウジアラビアの安全と地域の安定を標的にしたものだと述べた。