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フーシ派、病気の拉致被害者50人に命を救う薬と防寒着を与えるのを拒否

イエメンのサヌア近くのニヘム地域で、フーシ派との戦いの最前線にある山の陣地に立つイエメンの兵士たち。2018年1月27日撮影。(ロイター通信)
イエメンのサヌア近くのニヘム地域で、フーシ派との戦いの最前線にある山の陣地に立つイエメンの兵士たち。2018年1月27日撮影。(ロイター通信)
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22 Dec 2020 06:12:24 GMT9
22 Dec 2020 06:12:24 GMT9
  • イエメン国防省は、イランが支援する民兵組織の指導者が拷問を組織したと非難

Saeed Al-Batati

ムカッラー:イランが支援するフーシ派は、病気の拉致被害者数十人に救命医療や防寒着を与えるのを拒否し続けており、被害者は命の危険にさらされている、と家族が月曜日に述べた。

イエメンの多数の拉致被害者の家族の傘下組織である「拉致被害者母親協会」は、サヌアの政治治安刑務所に投獄され、拷問と虐待に耐えている50人の囚人の家族に注意を向けるため、フーシ派が支配しているサヌアの赤十字国際委員会の外で珍しい座り込みを行った。

同組織は、囚人たちの健康状態が悪化しており、フーシ派は囚人たちに必要な薬を与えることを拒否していると述べた。拉致被害者が脳卒中や腎不全、糖尿病、脊椎症などの慢性疾患に苦しんでいることを知っているにもかかわらず、フーシ派は家族が防寒着を持って来るのを拒んだと付け加えた。

座り込みに参加した女性は、反政府勢力が囚人の命を危険にさらしていると非難し、病気の家族の釈放を確保するために国連の調停者が介入するよう求める数枚のポスターを持参した。

「私たちは国連特使に対し、病気の拉致被害者を政治治安刑務所から緊急に釈放するよう、フーシ派に圧力をかけることを求めます」とポスターには書かれていた。

10月に捕虜交換が成功し、フーシ派の刑務所から釈放された5人のイエメン人ジャーナリストは、フーシ派の刑務所の恐怖を思い返しながら、拷問、殴打、虐待を受け、重要な薬の提供を拒否されたか、間違った薬を与えられたと述べた。

今月初め、アムネスティ・インターナショナルは、4月に死刑を宣告されたイエメンのジャーナリスト、タウフィク・アル・マンスーリ氏に対し、薬物治療を拒否し、「最悪の収容環境」で同氏を命の危険にさらしたとしてフーシ派を非難した。

一方、イエメン国防省は、サヌアの公然の秘密となっている複数の刑務所内で、拉致被害者に対する組織的な拷問と残虐行為を首謀したとして、フーシ派指導者数人を非難した。

元拉致被害者へのインタビューに基づき、同省は日曜日、フーシ派の囚人問題委員会のアブドゥル・カーダー・アル・ムルタダ委員長と同委員会のムラド・カッシム・ハネン副委員長が、政治治安刑務所のヤヒア・モハメド・ハマディ・サライ所長とその代理人ヘイエル・ジュマイン氏と一緒に、拷問を主導したと述べた。囚人は、フーシ派の諜報員から殴打や拷問、言葉での虐待を受けたとされる。

元拉致被害者は、フーシ派が睡眠を遮断し、水や食料を奪ったと述べた。

2014年後半に武力で権力を握って以来、フーシ派は反対する何百人もの活動家、ジャーナリスト、政治家、軍将校を拉致してきた。フーシ派の弾圧から逃れることができた反対派の人たちは、イエメン政府が管理する地域に避難するか、亡命した。

イエメン政府とフーシ派は先月、数百人の囚人を交換した。これは、国連が仲介した信頼を構築する主要な措置で、紛争を終わらせるための和平交渉への道を開くことを目的としている。

イエメン政府代表団の捕虜交換交渉の責任者であるハディ・アル・ヘージ氏はアラブニュースに対し、双方がさらに多くの捕虜を交換する日程について合意ができなかっため、交渉は行き詰まっていると語った。また、拉致被害者の健康状態が悪化していると報じられていることに「懸念を抱いている」と指摘した。

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