
ベイルート: 12月25日未明、イスラエルのジェット機がレバノンの地域をかなり低空で飛行し、クリスマスイブを過ごした住民たちを恐怖に陥れ、ベイルート上空でミサイルを目撃したと報告する者もいた。
数分後、シリアの公式通信社は、シリア中心部の都市、マスヤーフで爆発を報じた。他のシリアのメディアは、シリアの防空システムが、ハマー県のこの都市付近のイスラエルの攻撃に対応したと述べた。
シリア国防省は、イスラエルがレバノンの都市、トリポリの北部からマスヤーフ「に向けてミサイルを集中砲火することで攻撃を開始した」という声明を発表した。同省はシリアの防空システムが、「敵のミサイルを迎え討ち、その大半を迎撃した」と述べた。
ミサイルの標的や、死傷者の有無に関して、すぐに説明はなかった。イスラエルのジェット機が定期的にレバノンの領空侵犯をして、レバノン領土上空からシリアの内部を攻撃することはよくある。しかし、このクリスマスイブの飛行は、通常より音が大きく、ベイルートの住民たちを恐怖に陥れた。ここの住民たちは、200人以上を死亡させ、首都を部分的に破壊したこの都市の湾港で起きた8月4日の爆発をはじめとし、この1年のうちに複数の危機に耐え忍んできた。この爆発の原因は、施設に不適切に備蓄されていた硝酸アンモニウムの爆発だった。
25日の飛行とシリアへの攻撃と見られるものに関して、イスラエルからすぐに説明はなかった。
この数年間で、イスラエルはシリアでの数十回に及ぶ空爆実行を認めており、こうした空爆の大半は、ヒズボラに届くと思われているイラン製兵器の出荷場と疑われている場所を狙ったものだった。ここ数カ月にわたって、イスラエル政府は、ヒズボラが精密誘導ミサイルを製造するための生産施設を設立しようとしているとして、懸念を表明してきた。
マスヤーフは陸軍士官学校や科学研究センターなどがあり、バッシャール・アサド政権にとって重要な軍事的要衝だ。イスラエルは過去に数度、ここを標的に攻撃してきた。
AP通信