
Najia Houssari
ベイルート:レバノンの人々は日曜日、イランの司令官がレバノンのミサイル能力と主権について発言したことに対して怒りに満ちた反応を示し、親ヒズボラの町の人々が殺害されたコッズ部隊の司令官、カセム・ソレイマニ氏の写真を燃やそうとした。
アミール・アリ・ハジザデ氏は土曜日、レバノンのミサイル能力はイランのおかげであり、レバノンはイランの対イスラエル戦の最前線にいると豪語した。
「イラン政府はイスラエルに敵対するいかなる関係者も支持する」と同氏は付け加えた。
ミシェル・アウン大統領は日曜日、レバノンには自国の独立性、国境と領土に対する主権、決定の自由を守るための「仲間がいない」とツイートした。
しかし、同氏の対応の手ぬるさとその遅さは、一部のメディアや公人から批判を浴びた。
大手日刊紙アル・ナハールは、イランの姿勢を「レバノンの主権の原則に挑戦する非常にあからさまな違反であり、国家間の関係における最低限の基準を尊重していない」と評した。
同紙は、ハジザデ氏の発言に対するアウン氏の当初の沈黙に驚きを示した。一方、元国会議員のFares Souaid氏は改めて大統領に辞任を求めた。
同氏は「イランの革命防衛隊はレバノンのイスラエルに対するミサイルの主導権を握っていると発表した。主権国家としてのレバノンはどこにあるのか。大統領、あなたと我々の尊厳のために、辞任していただきたい」と述べた。
レバノンのカミール・シャムーン前大統領の孫娘であるトレーシー・シャムーン元駐ヨルダン大使は、アウン氏の対応を「尻込みしている」と評した。
シャムーン氏は「外相はイラン大使を召喚して、この問題に対する答えを求め、警告を与えるべきだ。主権を守れないのであれば、せめて面目を保て」と述べた。
ヒズボラは2020年1月3日に米国の無人機攻撃により死亡したソレイマニ氏の写真を、ベイルート南部郊外からレバノン南部に伸びる道路や、国境の向こう側にあるイスラエル軍の陣地を見渡せる国境の町アル・キアムに飾っていた。
しかし、この行為はソーシャルメディア上で批判された。アシュラフ・リフィ元司法相は、レバノンの通りに「破壊行為やイランの民兵組織の指導者」にちなんだ名前をつけることは、レバノンを表現するものではないと述べた。同氏はまた、写真の掲示は「イランにとらわれた国」としてのレバノンのイメージを定着させる「違法で挑発的な行為」と批判した。
首相に指名されたサード・ハリリ氏のメディア関係顧問を務めるフセイン・アル・ワジェ氏は、レバノンはイランの戦いの最前線ではないし、そうなることもないと述べた。「レバノン人はイランの政権に代わっていかなる代償も払わない。にもかかわらず、一部のイラン当局者はレバノンをイランの州とみなすことを主張している」
ファランヘ党のサミ・ジェマイエル党首は、レバノンとレバノン人はヒズボラを通じてイランの「人質」になっていると述べた。
「彼らはレバノンとは何の関係もない彼らの戦いにおいて、我々を人間の盾として利用している」
「大統領、政府、議会は偽の証人であり、彼らはレバノン占領を隠蔽している」
国民ブロックのSalam Yamout党首は、地域の紛争に関連した戦いにレバノンを巻き込むことは、レバノン人の利益、そして主権と尊厳を回復するための戦いに対する直接的な脅威だと述べた。