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カタール紛争の進展を受け、ジャレッド・クシュナー氏がGCCサミットに出席

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05 Jan 2021 06:01:42 GMT9
05 Jan 2021 06:01:42 GMT9
  • 米国当局者は、ジャレッド・クシュナー氏がカタールとの国境を再度開放する合意交渉を支援した、とロイター通信に語った

ワシントン/リヤド:カタールとサウジアラビアおよび他のアラブ諸国3カ国との3年にわたる紛争に大きな進展があり、仲たがいを終わらせることを目的とした合意の署名が火曜日にサウジアラビアで行われることになったと、トランプ政権の高官が語った。

この進展は、米国政府(その他にイスラエルやアラブ諸国も関与している)が努力して行っている一連の中東での合意の最も新しいものであり、これらの合意はイランに対抗する共同戦線を構築することを目的としている。

合意の一環として、サウジアラビアはカタールとの空域と陸海の国境を月曜日に再度開放する予定だと、クウェートのアハマド・ナセル・アル・サバハ外相は、火曜日にサウジアラビアで開催される湾岸協力会議(GCC)首脳会議に先立ちテレビで述べた。

ムハンマド・ビン・サルマン皇太子は、指導者が集まる年次総会で「この地域が直面している課題を前にして」湾岸諸国を一つに団結させると述べた。

カタール王室は、カタールのエミル・シェイク・タミム・ビン・ハマド・アル・サーニ首長が出席すると発表し、米国当局は、サウジアラビア皇太子とカタール首長が合意に署名すると述べた。

サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、エジプトは、2017年半ば以降、カタールがテロを支援していると非難し、外交、貿易、渡航の禁止措置を課してきた。カタールはテロ支援を否定し、禁止措置はカタールの主権を弱体化させることが目的だと述べている。

サウジアラビアは国境の封鎖を解除する意図を明確にしたが、他の3カ国はそうしなかった。しかし、トランプ政権の当局者は、他の国も封鎖の解除に参加することを「期待している」と述べた。新たな合意の下で、カタールは封鎖に関連する訴訟を一時停止すると当局者は述べた。

今回の合意に関与する国はすべて米国の同盟国だ。カタールはこの地域で最大の米軍基地を抱える国であり、バーレーンは米海軍の第5艦隊の本拠地であり、サウジアラビアとUAEも米軍を受け入れてる。

関係者によると、ホワイトハウスの上級顧問であるジャレッド・クシュナー氏は、ドナルド・トランプ米大統領からこの問題に取り組むよう任命されたという。同氏は合意の交渉を支援し、月曜日の明け方まで電話でやりとりを行っていた。

12月にサウジアラビアの外相が紛争の解決に手が届きそうだと述べたのに対し、イランのモハンマド・ジャヴァド・ザリフ外相はツイッターの投稿で、湾岸諸国の和解が「私たちの地域のすべての人々の安定と政治的および経済的発展に貢献する」ことを願っていると述べた。

クシュナー氏は、中東特使のアビ・バーコウィッツ氏と国務省の特別顧問であるブライアン・フック氏とともに、式典に出席するためにサウジアラビアの都市アル・ウラに向かったと米国当局者は述べた。

合意が成立すれば、この湾岸諸国の紛争は、クシュナー氏が率いるチームの一連の外交成果に追加される。そのリストには、昨年のイスラエルとアラブ首長国連邦、バーレーン、スーダン、モロッコの間での国交正常化合意が含まれている。

トランプ氏の義理の息子でもあるクシュナー氏は、イスラエルとアラブ諸国の間での多くの国交正常化合意に取り組んできたが、1月20日に次期大統領のジョー・バイデン氏が大統領を引き継ぐため、同氏の活動は時間切れになる可能性がある。

「それはまさに大きな進歩です」と当局者は述べた。 「国境の封鎖は解除されます。そのため、国の間での人と物の行き来が可能になります。さらなる地域の安定につながるでしょう」

サウジアラビアは紛争を解決するための合意を推進することに熱心であり、それはバイデン氏に自分たちが紛争の仲裁役であり、対話を行う用意があることを示すためだと、この地域の外交官は述べた。

米国は、アル・ウデイド空軍基地の本拠地であるカタールに約10,000人の軍隊を駐留させている。UAE、クウェート、バーレーン、サウジアラビアにはさらに数千人の米軍がいる。

ロイター通信

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