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エジプト、ダムの貯水前のGERD合意を促す

エチオピアは、ルネサンスダムの建設は78%完了したと述べ、交渉完了への自国の努力を示唆した。(AP)
エチオピアは、ルネサンスダムの建設は78%完了したと述べ、交渉完了への自国の努力を示唆した。(AP)
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05 Jan 2021 07:01:32 GMT9
05 Jan 2021 07:01:32 GMT9
  • 協定は、「3カ国の共通利益を実現し」、「エジプトの権利と水利が確保される」ものでなければならない

モハンマド・アブ・ザイド

カイロ:エジプトは、巨大エチオピア・ルネサンス・ダム(GERD)について、稼働という第二段階に入る前に、「できる限り早急に」、スーダンとエチオピアとの協定を締結する必要があると促した。

3カ国はダムの水入れの交渉に関して、専門家を交えた協議を持つことには合意している。

エジプトは、協定は「3カ国の共通利益を実現」すると同時に、「エジプトの権利と水利を確保」するものでなければならないとした。

このコメントは、ダムの水入れと稼働に関する交渉再開を議論する、エジプト、スーダン、エチオピアの3国間協議の中で発せられた。協議は、アフリカ連合の専門家および国際監視員らの立ち合いの下、南アフリカの主導で開催された。

エジプト外務省は発言の中で、今回の協議では、ダム協定の実用面や意見の相違点を話し合うために、1週間延長し、交渉に参加する監視員とアフリカ連合委員会の指名した専門家の立ち合いの下、3カ国間が一連の交渉を話し合うことで合意したと述べた。

今週末には、南アフリカを議長とする6者間の閣僚会議が別に開催され、3カ国交渉の結果を検討することになっている。

スーダンの灌漑・水資源省は、3国は、専門家らが3国のために合意関連の覚書を提出したという「前向きな展開」を踏まえ、交渉再開合意に関するそれぞれの見解を検討したと述べた。

同省は発言の中でさらに、スーダンはこの展開を歓迎しているが、しかし交渉の促進や将来の問題解決の提案における専門家たちの「明確な役割」が不足していることから、これを「不十分」と捉えているとも付け加えた。

そして協議は、翌週を3国と専門家および監視員グループを交えた3国間会議に充てるというスーダンの提案を採用することで決着したと述べた。

南アフリカ国際関係協力大臣は、今後の協議では3国間の意見の一致点と相違点を明確化すること、そして協議は1月10日に再開することを促した。

南アフリカは、アフリカ連合議長国としての同国の任期が終了する1月末までに交渉が完了するよう希望すると述べた。

エチオピアの灌漑省は、3カ国の閣僚たちは、アフリカ連合総会議長が委託した専門家らが提出した草案を元にして、3国間交渉の続行に関する互いの意見をやり取りしたと述べた。

同省はさらに、ルネサンスダムの建設は78%完了したと述べ、エチオピア政府は草案に肯定的な見解を表明しており、同草案を3国間交渉の統一作業文書として使用することに前向きであると強調し、ダムの最初の水入れや年間運用に関するほとんどの問題で合意を確認したと述べた。

しかしまたエチオピアは、ナイル水域について自国の使用権を制限するいかなる協定も「受け入れるつもりはない」と警告し、交渉完了と合意締結への同国の深い関与について示唆した。

2011年にエチオピアがGERDプロジェクトを立ち上げて以来、3カ国は何度か協議を重ねてきたが、ダムの巨大貯水池の水入れと稼働についてはいまだ合意に達していない。

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