
テヘラン:イランのハッサン・ロウハニ大統領は木曜日、米国連邦議会議事堂にドナルド・トランプ大統領の支持者が乱入し、巻き起こした混乱に言及し、西側民主主義の脆弱性を露呈したと述べた。
「昨日(水曜日)の夕方及び今日にかけて、我々が米国で目にしているものこそ、とりわけ、西側の民主主義がいかに脆弱で崩壊し易いものであるかを示している」と、ロウハニ大統領は国営テレビの取材で語った。
「どんなに科学や産業が進歩していても、ポピュリズムのための肥沃な大地になり果てるのは残念なことだ」
「ポピュリストが登場し、彼はこの4年間で国を災難へと導いてきた」
「全世界と次のホワイトハウスの住人が、現状から学ぶことを願っている」
ロウハニ大統領は、次期米国大統領のジョー・バイデン政権が方向転換することを期待すると述べた。
ロウハニ大統領は新政権に対し、「米国は偉大な国家であり、(過去の)過ちの穴埋めをし、今一度相応しい地位を回復するよう」促した。
「彼らが理性、遵法、責務を取り戻せるよう祈ろう。彼ら自身の利益のため、世界のため」と、ロウハニ大統領は述べた。
最近は米国を「偉大なる悪魔」と呼ぶのが定着していたが、イランの大統領がアメリカを「偉大な国家」と呼ぶのは初めてではない。
イラン政治では比較的穏健派に属するロウハニ大統領は、トランプ大統領が2018年に放棄した主要国との画期的な2015年の核合意交渉を主宰している。
ロウハニ大統領は、バイデン次期政権との外交交渉再開に賭け、核合意の再構築を企図している。
AFP