
ベイルート:日曜日、イスラエル軍はベイルート上空で偵察用ドローンと同じくジェット機の低空飛行を数回行ったが、偵察用ドローンについてはすでに日常の一部となっている。
イスラエルは頻繁にレバノン領空を侵犯しており、しばしば隣接するシリアへの攻撃を行っている。
クリスマスの夜には、イスラエルのジェット機が夜遅くまで低空飛行を行い、すでに慣れているはずのベイルートの住民をも恐怖に陥れた。この低空飛行は、シリアでのイスラエルの攻撃が報告された後に行われた。
軍用機による首都上空の低空飛行の頻度はここ2週間で激増しており、ドナルド・トランプ大統領の政権末期に地域の緊張が高まる中、住民の間に不安が広がっている。
イスラエルはこのような報道にはほとんどコメントしていない。
多くの人が、昨年イラクでイランの司令官カセム・ソレイマニ氏を殺害した米国への報復として、トランプ大統領の離任前に地域で紛争が勃発するのではないか、あるいはジョー・バイデン次期政権がイランとの交渉に取り組むのを妨害するのではないかと危惧している。
金曜日にレバノン軍は同国南部でイスラエル機の飛行を記録したが、これは6時間近く続いた。
中東の航空機の動きを追跡しているTwitterアカウント「#Intel_Sky」は、今年に入ってからレバノン上空を飛行したイスラエルのジェット機の数十機を、模擬空襲を含めて記録している。「#Intel_Sky」は日曜日の飛行を「模擬空襲」としている。
この夏のある時期、レバノン軍は、イスラエルが2日間で30回近く領空を侵害し、偵察機やジェット機をレバノン領内に飛ばしたと述べている。
国連レバノン暫定軍によると、イスラエルは国連決議と同国の主権に違反して日常的にレバノン領空に侵入しているという。
2020年6月から10月までの間に、UNIFILは1日平均12.63件の空域違反、合計61時間51分の飛行時間を記録しているが、これは過去4ヶ月間に比べて大幅な増加を示している。
UNIFILによると、違反行為の約95%がドローンによるものだという。
イスラエルとレバノンは、厳密には戦争状態にある。イランが支援するレバノンの強大な過激派組織「ヒズボラ」はイスラエルの宿敵であり、2006年の全面戦争をはじめ、両者は対立を繰り返してきた。
ヒズボラのリーダー、ハッサン・ナスラッラー氏は年末のインタビューで「ヒズボラが精密誘導ミサイルを獲得するのを阻止しようとするイスラエルの努力は失敗に終わった」と述べた。彼は、ヒズボラは現在、昨年の2倍の精密誘導ミサイルを保有していると誇らしげに語っている。
イスラエルはここ数ヶ月、ヒズボラが精密誘導ミサイルの生産施設を設立しようとしていることに対して懸念を表明している。
AP