


ロンドン:バーレーンのハマド国王は、外交関係や両国間の緊密なパートナーシップを確立する中での「顕著な努力」を評価され、ドナルド・トランプ米大統領から希少な勲章を授与された。バーレーン国営通信(BNA)が火曜日に報じた。
トランプ大統領が国王に、レジオン・オブ・メリット勲功章チーフコマンダー等級を授与したことを米政府が発表した。「この勲章は頻繁に授与されるものではなく、大統領だけが授与を許された名誉ある勲章で、通常は他国の国家元首や政府指導者に対して与えられるものである」という。
国王はまた、「二国間協力をより広範で包括的な領域へと推進させる中で顕著な役割を果たし、両国および両国民の共通利益を推し進めた」ことでも評価されたとBNAは伝えた。
退任間近のトランプ米大統領は、「米国と協働する確固たる戦略的同盟国としてのバーレーンの地位確立に数十年貢献してきた国王に対し、この勲章を贈ることを喜ばしく思うと述べた。
トランプ氏はさらに、バーレーンに駐留する米海軍第5艦隊への同国政府の支援は、同艦隊が多くの任務を果たす上で支えの役割を果たしたと付け加え、平和を支持してイスラエルとの全面外交を樹立する決断を下したことについて、同国王の勇気と懸命な指導ビジョンを称えた。
トランプ氏はまた、この決定は中東における米国の最重要同盟諸国間の経済および安全保障協力の新たな時代の幕開けであるとし、この決定により、この地域の平和が将来世代にとって肯定的な形で地域情勢を再形成し得るプロセスとなったと説明した。
大統領は、中東において両国のパートナーシップはより深まるだろうと述べた。
国王のこの栄誉ある受勲は、国王が米国で享受する高い地位を示すものであり、地域に平和を広めるビジョンの下で安全、安定、繁栄を強化すべく国王が果たしてきた顕著な役割と多大な貢献を大きく称えることを示すものである」と声明は付け加えた。
公職最後の日々にトランプ政権は、バーレーンとUAEを米国の「主要な安全保障同盟国」に指定したことを発表した。これは、この2国に独自に与えられた地位であり、「新たなレベルの同盟関係」を示し、「永続的な経済および安全保障協力を示す」ものである。
「これはまた、アブラハム合意締結への彼らの勇気、決意、指導力を示している」と米政府は金曜日に述べている。
バーレーン、UAE、モロッコ、スーダンは昨年、エジプトおよびヨルダンに加わり、米国の仲介でイスラエルとの全面国交を樹立した。
金曜日にトランプ大統領は、モロッコ国王モハンマド6世に対しても、ハマド国王と同様の「ビジョンと個人的勇気」を称える栄誉を授与している。特に、「中東および北アフリカ情勢を肯定的に再形成して我々同盟国および世界にとっての安全保障と繁栄の新たな時代への幕開けとなる」イスラエルとの国交回復の決断について言及した。
レジオン・オブ・メリット勲功章は、第二次世界大戦中に同盟国の指導者たちを称えるために創設された戦勲賞であり、トランプ大統領が先月、オーストラリア、インド、日本の首相らに授与して新たに蘇らせるまでは忘れ去られていた勲章である。
(AFPとの共同)