在アフガニスタン日本大使館や国際協力機構(JICA)の現地スタッフとその家族ら53人が8日夜、日本に到着した。53人は日本政府の要請を受けてカタール政府が手配した民間機でアフガンを出国した。空路でのアフガン人退避は自衛隊機が現地から撤収した後は初めて。外務省が9日未明に発表した。
アフガンではイスラム主義組織タリバンが8月中旬に実権を掌握。日本政府は同月下旬、航空自衛隊の輸送機を派遣し、現地スタッフらの救出を試みたものの、日本関係では在留邦人1人の出国にとどまった。
その後、現地スタッフの退避を支援しているが、これまでは陸路を通じて自力で隣国に逃れたJICA関係と日本への留学生の計約50人に限られていた。今回は初めて大使館スタッフが含まれている。
アフガンには出国希望の現地スタッフらがなお数百人残っており、日本政府は米国やカタールなど関係国と連携して支援を続けるとしている。
時事通信