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米国外交官、UAEに足止めされた何千人ものアフガニスタン人に謝罪

「アパガン」作戦の一環として、アブダビ近郊のアル・ダフラ空軍基地で次のフライトを待つアフガニスタンからの避難民たち。(AFPファイル写真)
「アパガン」作戦の一環として、アブダビ近郊のアル・ダフラ空軍基地で次のフライトを待つアフガニスタンからの避難民たち。(AFPファイル写真)
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06 Mar 2022 06:03:30 GMT9
06 Mar 2022 06:03:30 GMT9
  • アブダビに残された人々の中には、いわゆる「ゼロ」ユニットに所属していると自認する元兵士たちもいる

アブダビ: 米国の上級外交官が、カブールがタリバンに陥落してから数カ月間、アラブ首長国連邦に足止めされたままの多くのアフガニスタン人に向けて謝罪した。

同外交官は、取り残されたままのアフガニスタンの人々に語りかけ、米国への送還を早めることを約束したが、同時に、当局が彼らの身元や経歴を確認する必要があるため、それが不可能な場合もあることを認めた。

この訪問の時点で、米国はまだ自国が支援してきたアフガニスタン政府の最後の慌ただしい日々に飛行機に詰めかけて脱出した何万人もの人々への対応に苦心している状況だ。強硬なタリバン政権を新生民主主義で置き換えようという20年間の実験が終わりを迎えた時だった。

アフガニスタンの人々との対話の後、同外交官とその他の当局者は、「議論される問題は現在進行中で慎重に扱うべき問題である」ことを理由に、匿名を条件に報道陣の取材に答えた。

同外交官は、対応の遅れには個人的に不満を感じていると表明した。しかし、同時に、ジャーナリストや検察官を含む一部のアフガニスタン人は米国のビザの取得が不可能であるかもしれないと認めた。何千人ものアフガニスタンの人々が、自分たちの置かれた不確かな状況に対して抗議行動を起こしている。

「問題は、何が起こっているのか誰も知らないことだ」と、現地でアフガニスタン人を支援しようとしている団体「Rise to Peace」の創設者、アフマッド・シャー・モヒビ氏は話す。「米国には彼らを助ける道徳的義務がある」と、彼は語る。モヒビ氏によれば、アブダビには約1万2000人のアフガニスタン人が残留しており、そのうちの約1万人はエミレーツ・ヒューマニタリアン・シティに、さらに約2000人は首都のタサミーム・ワーカーズ・シティに滞在しているという。

8月のタリバンの電光石火の進撃から逃れてきた人々の中には、ジャーナリスト、裁判官、検察官、LGBTの権利活動家、宗教や少数民族など、多様な人がいるという。

また、いわゆる「ゼロ」ユニットに所属していると自認する元兵士たちもいる。その数は、家族を含めて約2,500人。避難用の輸送機は 11月まで飛行が行われていたが、突然停止し、数千人がアブダビに取り残された。アフガニスタンには、まだ数万人が足止めされている。

また、米国高官は、難民の間ではしかが2度流行したこと、コロナウイルス予防接種に関する懸念、また、CDCが新たに完全な健康診断を要求したことなどが、アフガニスタンの人々の米国への移送を遅らせる要因となったとも述べた。

AP通信

 

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