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リビアの選挙候補者に対し、国の未来は自分たちの手で握っていると指摘

 ステファニー・ウィリアムズ氏は、ガッサン・サラメ氏の辞任後、約1年にわたり国連リビア支援団の団長代理を務めてきた。(AFP通信)
ステファニー・ウィリアムズ氏は、ガッサン・サラメ氏の辞任後、約1年にわたり国連リビア支援団の団長代理を務めてきた。(AFP通信)
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29 Jan 2021 02:01:34 GMT9
29 Jan 2021 02:01:34 GMT9
  • 国連特使「和解の種を蒔くために勇気と誠意を持って働いてきたリビア人に敬意を表す」
  • リビア人1,000人との話し合いで、リビアの人々は心機一転して主権と運命を自らの手に取り戻すことを切望していることが明らかになった

Ephrem Kossaify

ニューヨーク:「リビアの未来はあなたの手の中にある」。これは、国連リビア特使のステファニー・ウィリアムズ氏による選挙候補者へのメッセージで、同氏がジュネーブに渡航する前に出された。ジュネーブでの協議は、「リビア内での決定的な一連の協議」になると同氏は予想している。

これらの協議は、12月に予定されている選挙に向けて国の舵取りをする新しい一時的な行政機関の創設につながると期待されている。

ウィリアムズ氏は、ガッサン・サラメ氏の辞任後、約1年にわたり国連リビア支援団の団長代理を務めてきた。ヤン・クビス氏がその任務を引き継ぐ前に、安全保障理事会で最後のブリーフィングを行ったウィリアムズ氏は、当選を目指すすべての候補者に彼らの責任について指摘した。

ウィリアムズ氏はまた、「和解の種を蒔き、同胞の願いを実現するために勇気と誠意を持って働いてきた」すべてのリビア人に敬意を表した。ウィリアムズ氏は安保理に対し、リビアの新統一政府を正式に支持し、リビア国内にある他すべての行政機関の解散を求める決議を出すよう求めた。

昨年のベルリンでの和平協議では、リビア内戦をただちに終わらせることや、リビアへの「あからさまな外国からの干渉」を止めることはできなかったが、ウィリアムズ氏は、「協議では国連がリビアの当事者と直接協力し、リビア人の間での解決を目指すための国際的な枠組みができた」と述べ、この会議で採択された55項目の和平への道筋は、想定されていたものを達成したと評価した。

ウィリアムズ氏は、多くの分野で進展が見られていると述べ、昨年10月にジュネーブで調印された停戦協定が現在も守られていること。その翌月にチュニスで採択されたロードマップでは、今年12月24日を国政選挙の期日とし、それに向けて国を導く統一的な臨時行政機関の設置に合意したこと。そして「大幅に遅れていた」経済・財政改革が本格化していることなどを挙げた。

先月には、リビア中央銀行の理事会が復活し、為替レートが統一され、リビア投資庁の初の総合的な監査が開始された。

ウィリアムズ氏は、「この間に大幅な経済改革が進められ、経済面では着実な進展が見られた。これらの改革が完全に実施されれば、石油収入の透明性の高い管理など、永続的な経済的取り決めに向けた道がスムーズになるだろう」と述べた。

ウィリアムズ氏は、国内外に住むリビア人1,000人とのオンライン対話に参加した際、大多数のリビア人が、国政選挙の実現、長年に及ぶ過渡期の終焉、そしてリビアに対する外国からの干渉を終わらせるために国連がより積極的な役割を果たすことを望んでいると述べた。

「リビアの人々は、長年にわたる過酷な武力紛争、社会の分断、ひどく有害な制度的分裂を経て、リビアの主権と国民としての運命を自らの手に取り戻すために、心機一転してやり直すことを切望している」とウィリアムズ氏は述べた。ウィリアムズ氏は「リビアの愛国心の若返り」を維持し、役立て、支援するよう安保理に呼びかけた。

ウィリアムズ氏は、紛争で対立する側からそれぞれ5人の代表者を含む5+5リビア合同軍事委員会の「メンバーによるプロ意識と私心のないコミットメント」を称賛した。

同氏は、停戦協定で定められた外国人戦闘員と傭兵がリビアを出国する1月23日の期限を前に、同委員会がそのような外国人戦闘員すべての即時出国を求めていることを強調した。ウィリアムズ氏は、地域的、国際的な関係者に対し、この取り組みにおいてリビアを支援し、停戦協定の条件を遵守するよう求めた。また、その実施の責任は5+5ではなく、双方の軍事指導者にあると述べた。

リビア政治対話フォーラム(LPDF)は、選挙候補者の選出の仕組みをめぐる意見の相違を解決するための諮問委員会を設置した後も審議を続けている。ジュネーブでは来週、大統領評議会の3人のメンバーを選出するためのLPDFメンバーによる投票が行われる。一方、LPDFの法律委員会は、12月の国政選挙の前に憲法の国民投票を実施することで合意している。

停戦によって銃声が止み、何千人もの国内避難民が首都トリポリの自宅に戻った一方、ウィリアムズ氏は、武器や爆発物の拡散が多くの人々を脅かし続けており、リビアの人々は戦争の影響と人権侵害に直面し続けていると述べた。

新型コロナウイルス感染症はリビアの最も弱い立場にある人々の生活をさらに困難にしており、食糧価格は依然として非常に高いままとなっている。推定で130万人が人道支援を必要としている。

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