
Lama Alhamawi
リヤド:イラク首相とGCC事務局長は1日、経済協力強化や湾岸諸国からの電力供給等について協議した。
イラクのムスタファ・カディミ首相とナーイフ・ハジュラフ事務局長はイスラム国(IS)掃討作戦後のイラクの復興についても意見を交わした。
近年、電力不足に苦しんでいるイラクでは国民の怒りが高まり、公共サービスを満足に提供できない政府への抗議デモが起きている。
2019年にイラクはGCCと500メガワットの電力輸入につながる送電線建設に関する協定を結んだ。
バグダッドで行われた会談で、ハジュラフ事務局長はカディミ首相にイラクとクウェートを結ぶ湾岸送電線建設の進捗状況について伝えた。
昨年5月、反政府デモが広がり、政治情勢が緊迫する中で就任したカディミ首相は、目標の達成と経済成長の実現のために湾岸諸国との関係強化を希望していると語った。
そして声明の中で、イラクとGCCとの開かれた対話の重要性を強調した。
ハジュラフ事務局長はイラクの復興とテロリズムとの戦いを支援することが重要だとの認識を示した。
2014年から2017年にかけて、過激派組織「イスラム国」に領土を占拠されたイラクは今なお復興の途上にある。
イラクと湾岸諸国との関係は近年、改善傾向にある。2018年にクウェートで開催されたイラク復興国際会議では、イラク再建のために300億ドルの支援が決まった。
昨年、GCCとイラクは協力関係を促進し、経済、安全保障、投資などの分野で関係を強化していくことで合意している。