Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • フランス、イエメンに向かうイランのアサルトライフルとミサイルを押収

フランス、イエメンに向かうイランのアサルトライフルとミサイルを押収

場所は不明だが、船の甲板にフランス海軍が押収したアサルトライフルとミサイルが並べられていた。(AFP)
場所は不明だが、船の甲板にフランス海軍が押収したアサルトライフルとミサイルが並べられていた。(AFP)
Short Url:
02 Feb 2023 09:02:43 GMT9
02 Feb 2023 09:02:43 GMT9
  • イランがロシアの兵器となるドローンを輸出し、高まる欧米の圧力に直面している状況下で今回の発表がなされた

イエメン:フランス海軍は今月、オマーン湾でイランから中東の国イエメンのフーシ派民兵に送られる途上のアサルトライフル、機関銃、対戦車ミサイル計数千点を押収した。2日に当局者が明らかにした。長引くイエメンでの戦争のまっただなかにおける最新の阻止事案になる。

イランは押収を直ちに認めていないが、米中央軍が公開した武器の映像からは、イランに結びつく他の輸送の際に米軍が捕獲した武器に類似している。

対ウクライナ戦争でロシアの兵器となるドローンを輸出し、また数カ月にわたってデモ隊を厳しく弾圧したために、イランが高まる欧米の圧力に直面している状況下で今回の発表がなされた。

イラン中部の都市イスファハンにある軍事工場がイスラエルによると疑われるドローン攻撃を受けており、これも地域の緊張を高める一因になっていた。

イラン・イスラム共和国と世界の大国との核合意が崩壊して以来、これまでの暴力のサイクルでは、イランが海上報復攻撃を実行していた。

押収は1月15日、アラビア湾の狭い入り口に当たるホルムズ海峡を一方の端とし、アラビア海を経てインド洋へとつながるオマーン湾で行われた。

米中央軍は、今回の阻止事案は「従来イランからイエメンへの不法な武器輸送に使われてきたルートに沿って」行われたと説明している。

国連の決議では、イランが支援するイエメンのフーシ派民兵への武器移転は禁止されている。フーシ派は2014年後半にイエメンの首都を占拠し、国際的に承認されたイエメン政府を支援するサウジアラビア主導の連合軍と2015年3月来戦闘を続けている。

今回の押収はウォール・ストリート・ジャーナルが最初に報じ、フランスのエリート特殊部隊が実行したことを明らかにした。

今回の阻止事案を把握している地域当局者が、作戦の詳細について公に発言する許可を得ていないため匿名を条件にAP通信に対して、やはり押収を実行したのはフランスであると特定した。

武器の捕獲についてフランス軍にコメントを求めたが、回答はなかった。米中央軍やイランの国連代表部も、今回の押収に関する質問に直ちには回答しなかった。

フランスはアブダビに海軍基地を持っているが、イランで外交的なプレゼンスを保ちつつも、通常はこの地域でより静かなアプローチをとっている。

欧米諸国や国連の専門家などは、暗視スコープやライフル、ミサイルなどの武器を追跡してイランに結びつけてきたが、イランは長らくフーシ派への武器供与を否定してきた。

11月に米海軍は、イランからイエメンに向かう船に積まれた肥料袋の中にミサイル燃料の成分が70トン隠されているのを発見したと発表している。フーシ派は以前に、サウジアラビアやアラブ首長国連邦を標的にして弾道ミサイルを発射している。

米中央軍が1日に撮影した映像をAP通信が分析したところ、港に停泊しているように見える正体不明の船にさまざまな武器が積まれている。

中国製の56式ライフル、ロシア製のモロトAKS20U、PKM型機関銃などが含まれているようだ。そのすべてが、イランに帰せられる他の武器押収事案で認められている。

中央軍は、ライフル銃3千丁以上、弾薬57万8千個以上を押収したと発表している。

公開された映像には、コンテナ発射型対戦車ミサイル23基も写っており、これもイランに結びつけられる他の輸送で認められている。

イエメンの戦闘では、民間人14,500人以上を含む、15万人以上が死亡している。

AP

特に人気
オススメ

return to top