

ベイルート:レバノン東部の町バル・エリアスで7日、礼拝が行われていたモスク内で銃撃が発生し、少なくとも1人が死亡、5人が負傷した。同国の治安関係者が伝えた。銃撃の動機は現時点では不明だ。
レバノン国営通信によると、この銃撃の後、レバノン軍と銃撃の容疑者の間で銃撃戦となり、容疑者が負傷した。
規則に従い匿名を条件に話した治安関係者によると、死亡した男性と負傷者5人はいずれもシリア国籍者だった。バル・エリアスにはシリアの12年におよぶ内戦から逃れてきた難民が多く住んでいる。
レバノンは100万人以上のシリア難民を受け入れているが、2019年10月に経済崩壊が始まって以来、反シリア人感情が高まっている。経済崩壊の根底には、国の支配層による数十年にわたる腐敗や失策がある。現在、国の人口600万人の4分の3が貧困下で生活している。
AP