ラマッラー:パレスチナ保健省によると、イスラエル軍は8日、占領下にあるヨルダン川西岸地区の難民キャンプを襲撃し、パレスチナ人6人を射殺した。イスラエル軍は「対テロ」作戦を実施したことを認めた。
同省によれば、死亡者には14歳の少年と18歳の少年も含まれる。
同省によると、少年らはトゥバス(Tubas)近郊のアル・ファラ難民キャンプで、占領軍(イスラエル)の銃弾によって殺害されたという。
パレスチナ赤新月社もまた、銃撃によって負傷した6人を治療し、うち1人は重症であったと報告した。
「激しい銃撃と爆発の中、キャンプを襲撃した(イスラエル)軍との衝突が激化した」とパレスチナの公式通信社Wafaは伝えた。
イスラエル軍は声明で、軍とイスラエル総保安庁の合同テロ対策作戦の間に「指名手配中の容疑者2人を逮捕した」と述べ、2人とも以前に収監されたことのある著名な「テロリスト」であるとした。
「銃撃戦の中、多数のテロリストを殺害した」と同軍は付け加えた。
「殺害されたテロリストは2丁のM-16ライフルを所持していた」
8日の朝、同キャンプの住民は葬儀のために集まり、襲撃で死亡した人々の遺体を担いで通りを歩いていた。
そのうちの一人が撃たれた場所は、即席の慰霊場と化し、血だまりが石で囲まれ、近くにはパレスチナ国旗が掲げられた。
イスラエルとガザ地区のハマスとの戦争が始まって以来、同地では暴力が激化している。
6日、パレスチナ保健省は、1967年以来イスラエルに占領されているヨルダン川西岸地区周辺でのイスラエルによる複数の作戦で4人のパレスチナ人が殺害され、うち2人は10代であったと発表した。
パレスチナ自治政府によると、イスラエルとハマスの戦争が始まって以来、ヨルダン川西岸地区では、イスラエル軍の銃撃と入植者による攻撃により、少なくとも263人のパレスチナ人が殺害されたという。
これは、昨年イスラエルとパレスチナの紛争で死亡した235人(ほとんどがパレスチナ人)の死者数を上回る。
ラマッラーに拠点を置くパレスチナ保健省によると、先月、ジェニン市でのイスラエル軍による襲撃で14人のパレスチナ人が死亡した。
国連の記録によれば、これは2005年以来、1度の襲撃によるヨルダン川西岸地区の死者数としては最高であった。
イスラエル軍は当時、兵士およびその他の治安部隊が無人機による攻撃と銃撃により「数人のテロリスト」を殺害し、武器を押収し、「即使用可能な爆発装置を備えたトンネル立坑」を破壊したと発表した。
イスラエル政府高官と同軍は、ジェニン難民キャンプが「テロリストの拠点」と化し、数万人の住民の中に武装集団が紛れ込んでいると定期的に告発している。
医療慈善団体「国境なき医師団」(MSF)によれば、戦争が勃発して以来、ヨルダン川西岸地区のパレスチナ人の銃撃犠牲者は、手足よりもむしろ頭や胴体を撃たれるケースが多くなったという。
国境なき医師団のクリストス・クリストゥ国際会長は7日、銃撃の犯人を特定することなく、同団スタッフが目撃した外傷に「明らかな変化」があったと述べた。
「外傷に変化が見られるようになれば、死者はますます増えるだろう」と同会長は述べた。
AFP