
ベイルート:およそ100人の活動家たちが2月6日、ベイルート市内に集まり、著名なヒズボラの批判者、ルクマン・スリム氏の殺害に抗議し、透明性のある捜査を要求した。
50歳代後半のシーア派の出版者であるスリム氏は、調査センターを運営し、妻と共にドキュメンタリーを制作し、レバノンの1975年から1990年までの宗派による内戦に関するドキュメンタリーの制作を主導していた。
同氏は武装集団、ヒズボラの威嚇戦術と、レバノンの政治を独占する動きというものの声高な批判者だった。
同氏は2月4日、レバノン南部で射殺され、車の中で発見された。これは、数年ぶりの注目を浴びている活動家の殺害だった。
スリム氏は前夜から行方不明となっていた。同氏は背中に4発、頭に1発の弾丸で打ち抜かれた跡があった。
6日の朝、スリム氏の妻、モニカ・ボーグマン氏は同氏が死亡してから初めてツイートし、真っ黒な背景に、アラビア語で「恐怖感ゼロ」と書いた2語のスローガンを載せていた
この同じ2語は、この殺人を犯したことで、イランが支援するシーア派のヒズボラを非難した活動家たちが、抗議集会での横断幕にも記していた。
「ヒズボラが本当にこの犯罪で無実であり、この犯罪への容疑をはねつけ、非難するとしても、この安全機構とレバノンの司法当局に協力しなければなりません。何にも増して、ルクマン・スリム氏は、彼らが治安を担っている地域で殺害されたのですから」と、デモ参加者の1人、ユセフ・ディアブ氏は語った。
「そうならなければ、彼らはまだ容疑者です」
ヒズボラは4日、この殺害を非難したが、大統領を含めてレバノン政府関係者たちは、これを暗殺だとしていた。
「私たちは沈黙することによって、再び彼を殺すことはありません」と、ネリーと名乗るあるデモ参加者は言った。「私の恐れていることは、人々が恐れ、黙りこむことだけです。そうすれば、レバノンは危険な状態になるでしょう」
ロイター通信