
モスクワ:ロシアは木曜日、イランが世界主要国との核合意に反し、金属ウランの生産を開始したことを受け、イランに自制するよう促した。
「我々はイランの行動の論理、同国がそうした行動に駆られている理由も理解している。それでもやはり、抑制と責任ある対応が必要である」と、セルゲイ・リャブコフ外務副大臣は国営通信社RIAノーボスチに語った。
ウィーンに本拠を置く国際原子力機関(IAEA)は水曜日、イランの工場で金属ウラン3.6グラムの生産を確認したと発表した。
アメリカ、中国、ロシア、ドイツ、フランス、イギリスによって2015年に結ばれた画期的な合意には、「プルトニウムまたは金属ウランまたはそれらの合金の生産または取得」の15年間の禁止が含まれていた。
イランは先月、金属ウラン生産の研究をしていることを認めたが、金属ウランは核兵器部品に転用可能なため、非常にデリケートな問題を提起している。
リャブコフ外務副大臣は、イランの動きは「現状を黙って受け入れるつもりはないとの決意」を示したものだと述べると共に、ジョー・バイデン米大統領の政権の動きが遅く、イランに合意を遵守させる時間が切れかかっていると警告した。
2018年、ドナルド・トランプ米大統領はイラン核合意から突然離脱し、テヘランへの厳格な経済制裁を再び課した。
トランプの後を継いだバイデン大統領は合意への復帰を模索しているが、両国はどちらが先に行動するかで膠着状態にある。
AFP