
テヘラン:イランの準軍組織革命防衛隊は木曜日、イラク国境近くで地上部隊の演習を開始した、と国営テレビが報じた。
報道によれば、例年行われる「偉大なる予言者」と名付けた演習が現在イランの南西部で進行中で、これは防衛隊の準備力を高め、軍事力を査定することを目的としている。
演習にはドローンやヘリコプターも使用されている。
イランは核合意復帰を示唆したジョー・バイデン米大統領に圧力をかけようとしており、この数カ月にわたり自国の軍事演習を増大してきた。
革命防衛隊は1月の演習では、インド洋上の模擬標的に対艦弾道ミサイルを発射した。
その1週間前にはイラン海軍がオマーン湾での演習中、米国の原子力潜水艦と見られる潜水艦を監視下に置き、巡航ミサイルを発射したと国営メディアが報じた。それ以前にもイランはアラビア湾でのスピードボートのパレードやイラン全土での大規模なドローン演習を行っている。
アメリカは2018年トランプ元大統領の下、イランが経済制裁解除の見返りにウラン濃縮を制限することに同意したイラン核合意から一方的に離脱した。
その後アメリカが制裁を強化し、イランは核開発に関するイラン核合意で合意された制限を漸次公の場で逸脱していった。
AP通信