
タルミヤ:20日、イラクの治安部隊はバグダッド北部でダーイシュと衝突し、少なくとも過激派5人と治安部隊員2人が死亡した。
軍の声明によると、陸軍と、国が支援する部族の戦闘員の合同部隊が、タルミヤの緑の豊かな平原にあるダーイシュの潜伏場所を襲撃した。
バグダッド作戦司令部のAhmad Salim司令官は、今回の戦闘の現場の近くで、「我々は、ダーイシュが首都バグダッドへの攻撃を計画するために会議を開いていることを知っていた」と話した。
その後の衝突で、ダーイシュのテロリスト5人と部族の親政府部隊員2人が死亡した、と軍は声明で発表した。
ムスタファ・カディミ首相は、軍隊がタルミヤ周辺の野原や農地を徹底的に捜索する中、軍の最高司令官らと会談した。
新たな襲撃は、混み合ったタヤラン広場で双子の爆弾テロリストが30人以上を殺害した約1カ月後に行われた。その爆破事件は、ここ3年バグダッドで起きた同様の事件の中で最も残虐なものだった。
治安筋によると、テロリスト2人は北部から市内に潜入したという。
数日後、国が支援するグループの強力なネットワークである「人民動員隊」の戦闘員約12人が、同じくバグダッド北部でダーイシュに待ち伏せされ、殺害された。
それ以来、治安部隊は現地でのダーイシュの潜伏工作員の捜索活動を強化し、カディミ氏は1月28日、イラクのISのトップとされるAbu Yasser Al-Issawi氏を殺害したことを発表した。
2月上旬、治安部隊は、双子の爆弾テロリストをバグダッドに移送するのを手伝ったと思われる別のISの指導者を殺害した。
イラクは、米国主導の連合軍の空爆と軍事顧問の支援を受けて3年間戦った後、2017年後半にダーイシュがこの地域で敗北したと宣言した。
それ以来、ダーイシュによる都市部での攻撃は激減したが、イラク軍はイラクの山岳地帯や砂漠地帯で潜伏工作員との戦闘を続けている。
AFP