
ムハンマド・アブ・ザイード(Mohammed Abu Zaid)
カイロ: エジプトはシナイ半島での聖堂建設プロジェクトを開始する。
エジプトは大規模な変容計画に基づき、ユネスコの世界遺産に登録される聖カタリナ修道院の開発を周辺地域の関係者の協力を得て進めると発表した。
聖カタリナはシナイ半島の南、有名なムーサ山やカテリーナ山のある山脈の地域にある。聖カタリナ修道院は世界最古の寺院の一つだ。
アッセム・エル・ガッザール住宅大臣は関係者に対して早急にプロジェクトを実行するように求め、プロジェクトの現場となる地域は特別な場所でエジプトの政治的有力者たちはプロジェクトの実行を注視していると語った。
エル・ガッザール住宅大臣は続けて、プロジェクトでは聖カタリナの街のためにカディーシャ渓谷を囲む山あいに聖堂を建てる予定だと付け足した。聖堂はスピリチュアルな旅行の目的地の一つとして観光客に娯楽やサービスを提供する。
プロジェクトによって、聖カタリナにはエル・トール、シャルム・エル・シェイク、ダハブなどの沿岸部の他の都市とのつながりが生まれる。
開発作業はカディーシャ渓谷や自然保護区の主要部分には影響は与えず、これらの地域には神聖さと考古学的価値を保護するため、建造物は造られない。
聖カタリナ修道院の図書館は世界で二番目に大きな初期の古写本や手書き原稿のコレクションを収めており、西側部分では現在、修復作業が行われている。また、聖ヨハネ・聖ステファノ教会など、修道院の敷地内にある教会の修復も進められている。
エル・ガッザール住宅大臣は、聖カタリナの精神性を保護することを目的としたこのプロジェクトは、環境を保護しながら街と周辺地域の開発を進めることを目指していると話した。
計画では、可能な限りの人数の観光客が聖カタリナ周辺地域に滞在できるようにするとともに、聖カタリナプロジェクトに携わる従業員に滞在する場所が提供される予定だ。