• イランが自国領土から攻撃を仕掛けてきた場合、イスラエルはこれに応じ、イラン国内を攻撃する」とイスラエルのカッツ外相はXへ投稿した。
• 水曜未明、イランの最高指導者ハメネイ師は、イラン大使館空爆に関して、イスラエルへの報復を改めて誓った。

エルサレム：イスラエルの外相は水曜、イランが自国領土からイスラエルへの攻撃を開始した場合、同国軍はイランを直接攻撃すると威嚇した。

同外相は、今月初めにシリアのイラン大使館で司令官らが殺害された事件を受けて、敵対国間の緊張が高まるなかでの発言である。

「もしイランが自国の領土から攻撃するならば、イスラエルはそれに応え、イランを直接攻撃するだろう」とカッツ外相はペルシャ語とヘブライ語でXに投稿した。

水曜未明、イランの最高指導者ハメネイ師は、ダマスカスのイラン大使館への空爆について、イスラエルに報復することを改めて誓った。

イランは、大使館を空爆し12人を死亡させたイスラエルに責任があるとしている。イスラエルはその関与を認めていないが、空爆に対するイランの報復を警戒している。

この空爆で、2016年までレバノンとシリアでイスラム革命防衛隊の精鋭、コッズ部隊を率いていた司令官、モハマド・レザ・ザヘディ氏が死亡した。死亡した他の11人には、革命防衛隊の戦闘員6人、シリア人4人、ヒズボラ民兵1人が含まれている。

イスラエルは、ヒズボラの武器輸送や、その他の協力を妨害する為、長年にわたってシリアでイランに関連する多数の標的を攻撃してきた。イスラエル軍がこれらの攻撃についてコメントすることはほとんどない。イスラエルとハマスのガザ戦争が半年前に始まって以来、イスラエルとレバノンの国境沿いでは、イスラエル軍とヒズボラ間で、ほぼ毎日銃撃戦が続いている。

10月7日にイスラエル南部を攻撃して、戦争を引き起こしたハマスも、イランの支援を受けている。イランはまた、シリアとイラクの米軍基地を標的とするイラク民兵の傘下組織「イラクのイスラム抵抗運動」を支援している。

ハメネイ師は、イスラム教の聖なるラマダン（断食月）の終わりを祝う祈りの儀式で、大使館への空爆はイラン領土への攻撃と同等だと述べ「大使館が空爆されたとき、それはイランの領土を攻撃されたようなものだ。邪悪な政権は罰せられなければならない」と非難した。

報復方法については、カッツ外相もハメネイ師も、詳細は語らなかった。

ハメネイ師はまた、ガザのハマスに対する戦争でイスラエルを支援した西側諸国、特にアメリカとイギリスを批判した。

「イスラエルの暴挙を止めることができると期待していたが、できなかった。西側諸国は義務を果たしていない」とハメネイ師は続けた。

イランは、イスラエルを国家として承認していない。

AP