
アラブニュース
ドバイ:イランの政権はフーシ派を利用して、2015年の核合意に関して譲歩を引き出すために、国際社会とアメリカ政府に圧力を掛けている、とイエメンのムアンマル・アル・アリャニ情報大臣が2月25日に述べた。
国営サウジ通信社(SPA)の報道によれば、イランはフーシ派に圧力を掛け、マアリブ県での自爆テロや、サウジアラビアでの市民に対する攻撃を通じて、イエメンでの軍事的緊張を高めている、とアル・アリャニ情報相は主張したという。
同情報相は、フーシ派民兵組織が、マアリブで兵士と兵器を枯渇させ、自らに割り当てられた任務を遂行できなくなった後、手詰まりの状態に陥っていると述べた。
イランはフーシ派の攻撃停止を阻止したり、フーシ派が停戦要求に屈することを阻止したりして、イラン政府が外交交渉をする上での立場に、影響が出ないようにしている、ともアル・アリャニ情報相は主張した。
同情報相は、国際社会、国連、その安全保障理事会常任理事国に、イエメンで果たしているイランの役割に関して、断固たる態度を示すように再び要請した。
今月上旬、マアリブでの激しい衝突で、イランから支援を受けているフーシ派と、政府軍のうちの数十人が死亡した。このような衝突により、激しい戦闘はイエメンの人道的危機にさらなる悪影響を及ぼすことになる、という警告をマアリブ当局と複数のNGOが出すに至っていた。
アラブ有志連合軍の空爆による援護を受けている政府軍と同盟の部族集団は、マアリブでのフーシ派の絶え間なく続く攻撃に、一貫して応戦してきている。