
ドバイ: イランが、昨年のウクライナ旅客機撃墜に関する国連調査官による声明を「未熟」として拒絶したと、イランのメディアが木曜に伝えた。声明は、当該行為に関する説明の矛盾が、それが意図的であったかどうかを巡る疑念を生じさせたとしている。
ウクライナ国際航空のPS752便は2020年1月8日にテヘランからキエフへ向かい離陸した直後に墜落し、乗っていた176人全員が死亡した。そのほとんどがカナダ人だった。
国連の裁判外・即決・恣意的処刑担当特別報告官アグネス・キャラマードは火曜、航空機が意図的に狙われた具体的な証拠は見つかっていないが、イランは事故であったことを証明していないと述べた。
イランの防衛隊は3日間にわたって非難を否定した後、攻撃の可能性に対する厳戒態勢下にある中で誤解により撃墜したと述べた。それより数時間前、ワシントンがイランの最高司令官ガーセム・ソレイマーニーを5日前のドローン攻撃で殺害したことに対する報復として、防衛隊がイラン国内の米国の標的を攻撃していた。
イランの外務省広報官サイード・ハティーブザデは、キャラマードの「活動領域は、それらの規制や枠組みとは無関係である。むしろ、彼女の不当な関与は法的手続きに建設的な影響を与えないかもしれない」と述べた。
世界からの委任を受け6ヶ月にわたり事件を調査したキャラマードは火曜、イランが彼女の詳細な問い合わせに答えなかったと述べた。当局によれば、彼女は別の仕事に就くため、6年間の任期よりも1年早く、3月末にその独立した職務を辞任する予定だ。
ハティーブザデは、声明が性急であるとして彼女を非難した。
「たぶん、この正当な根拠のない性急さの理由の1つは、彼女が特別報告官としての職務から辞任することだ。また、未熟で性急な文章を公表することで…彼女は新たな職位を約束された可能性もある」と、イランの国営通信社IRNAはハティーブザデの発言を引用した。
「その結果、有効な証拠や資料が一切ないのに、いくつかの容疑がイラン・イスラム共和国にかけられた」
12月にハティーブザデは、「怠慢により事故を引き起こした者たち」に対し、1ヶ月以内に起訴状が発行されるだろうと述べた。しかし事件を担当しているイランの軍事裁判所からは、それについてまだ公式の発表がない。