• 学生の抗議活動を禁止する中で、与党はダブルスタンダードと非難されている

アラブニュース 

アンカラ：トルコの与党公正発展党（AKP）のための大規模な集会や、その他の「スーパースプレッダー」イベントは国民の反発を呼び、トルコ政府はコロナウイルス（COVID-19）のパンデミックと国が戦う中でダブルスタンダードという非難を受けている。

ここ数週間、レジェップ・タイイップ・エルドアン大統領は全国で行われた他の地方議会の集会に加えて、人で混み合うこれらのイベントに出席している。一部のイベントはポップコンサートに似ていた。

何千人もの参加者を集めた屋内イベントは社会的距離を欠いていると批判されている。一方、大学生の平和的な抗議活動や一部の反体制派NGOによる通常の集会はパンデミック対策を尊重していないとして禁止が続いている。

飲食店、喫茶店、芸術見学会はパンデミックによる規制措置の下で閉鎖されたままとなっている。これにより、何千人もの解雇された労働者が慢性的な貧困の危機に瀕しており、商人は倒産に抗っている。

「店主らはシャッターを閉めており、壊滅的な打撃を受けている。AKPの集会は広く開かれており、誰もがにっこり笑っている」と、トルコの主要野党共和人民党のケマル・クルチダルオール党首は火曜日の議会演説で発言した。

親クルド政党の国民民主主義党は同党が行ったイベントの1つの後、社会的距離確保の規則に違反したとして罰金を科されたが、親政府集会は全く罰金を科されていない。

大規模な集会をやめるよう助言しているトルコのファフレッティン・コジャ保健相は、2月21日に聖職者の葬儀のためにイスタンブールのモスクにエルドアン氏とAKP関係者のグループが集まったことを受けて公に謝罪した。

「このような状況を予見しておくべきだった。これは私の過ちだ。8,300万人の国民として、我々はパンデミックの間に閉鎖的な空間や混雑した場所に近づかないことによって等しく負担すべきだ」とコジャ氏は水曜日に述べた。

葬儀への出席を禁じられた何千人もの人々や、まだ学校に通えない何百万人もの子どもたちが、ソーシャルメディアで怒りを表現し、パンデミックによる規制措置の公平性を批判している。

AKPの南部ハタイ支部に所属する若者たちが全員マスクなしで踊り、歌い、肩車をしている動画が拡散しており、「政治コロナパーティー」と呼ばれている。

政府による最近の調査では、政権による新型コロナウイルス感染症対応を信頼しているのはトルコ国民の40%にとどまることが明らかになった。トルコは、新型コロナウイルス対応における各国のパフォーマンスを評価するローウィー研究所の「新型コロナウイルス対応ランキング」で、98か国中74位にランクされている。

「こんなことは見たことも聞いたこともない。パンデミックの真っ只中で規制措置が続く中、『一部の人々』は規制措置を免除されている。カースト制度が到来したのだろうか。彼らは自分たちのルールを守る気さえない。彼らは一貫性や思慮深さを見せることにさえ関心がない」とスィヴァス大学の神経学者、Ozlem Kayim Yildiz氏はツイートした。

これまでのところ、トルコでは新型コロナウイルスで370人の医療従事者が死亡した。

ビルケント大学の医療専門家、ウラルトゥ・セケル氏は、科学界に広がる人々からの批判に同調し、「規則を守る人たち、仕事を失った人たち、学校に行けない子どもたちのことを思うととても残念だ」と述べた。

トルコの人々はパンデミックによる規制措置に対処するため、財政的に苦しい状況が続いている。約10万人の店主が昨年店を閉鎖し、約40,735社の会社が操業を停止した。

トルコ政府が5月に解雇を解禁した後、何百万人もの人々が職を失うと予想されており、すでに1,100万人以上の失業者を抱えているトルコにとって大きな打撃となるだろう。