
サナア/ニューヨーク:細い指で持ち手を掴みながら、大きなオレンジ色のマグカップから栄養飲料を飲むAhmadiya Juaidiさんの目は、大きく見開かれている。彼女の髪は後ろで纏められ、首にはハートとアルファベットのAとある銀のネックレスが掛かっている。
3週間前、イエメンの首都サナアにあるAl-Sabeen病院に、最低でも過去4年間患ってきた栄養失調で入院した13歳の彼女の体重は、たったの9kg(20ポンド)だった。現在彼女は15kgだ。
「田舎に戻ったら栄養価の高い食べ物が足らずに、彼女の状態がまた悪化するのではないかと不安です。私たちには収入がありません、」と彼女の兄、Muhammad Abdo Taher Shami氏がロイター通信に伝えた。
彼らは国連が飢えていると語る、アラビア半島諸国の人口の半分以上を占める約1600万のイエメン人に含まれる。それらの内500万人が飢饉の危機に瀕していると、マーク・ローコック国連事務次官が警告している。
ローコック氏がここ数十年の世界の中でも最悪になりうると語る大規模な「人為的」飢饉を回避する為、国連は月曜日に仮想プレッジング会合で約38億5000万ドルの調達を望んでいる。
国連の情報によると、イエメン人の約80%が支援を必要としており、5歳未満の子供達40万人が重度の栄養失調に陥っている。その食糧の多くは、何年にも渡って紛争当事者達により大幅に妨げられてきた輸入に依存しているのだ。
「戦争前のイエメンは栄養失調の問題を抱えてはいましたが、政府がその国民の多くや全国のインフラ、輸出拠点にサービスを提供する、貧しくも経済が機能している国でした、」とローコック氏が記者に言った。「戦争がその全てを大きく壊したのです」
「現代の世界で飢饉とは基本的に収入が無い人々と、彼らに手を差し伸べる取り組みを妨げる、その他の者達の事です。 基本的にそれがイエメンで発生している現状です、」と彼は付け加えた。
ロイター通信