
フランチェスコ・ボンガラ
ローマ:3月4日(木)、ローマ教皇フランシスコが動画メッセージの中で、イラクの人々に自分のことを「何年間もの戦争とテロリズムを経た許しと和解」そして「心の平安と傷の癒し」を神に祈り求める「悔い改めの巡礼者」だと考えてほしいと述べた。
この動画は教皇のイラク訪問開始前夜にヴァチカンによって公開された。「平和の巡礼者のごとく、私はあなた方のもとへ参ります。繰り返しますが、あなた方は皆兄弟です」と教皇は言った。
「共に祈り共に歩みたいという思いに駆られて友愛を探し求める平和の巡礼者として、他の宗教を信仰する兄弟姉妹と共に参ります」
イラクのキリスト教信者たちに対し、彼はこう言う:「あなた方は非常に厳しい試練を通してイエス様への信仰を証ししました …イラクにはあまりにも多くの殉教者が出ました。我々が愛の力でこの苦難を乗り越えられるよう、彼らが助けてくださいますように。」
そしてさらにこう述べた:「破壊された家屋や冒涜された教会の光景が今尚あなた方の目に焼き付いていることでしょう。あなた方は自分の家から逃げ出さなければなりませんでした。教会を挙げて心からの愛憐をあなた方に届けたいと思います。教会はあなた方および疲弊した中東と共にあります。そしてあなた方全員が前へ進めるよう励ましています。」
主にセキュリティ上の懸念とコロナウィルスによる規制のため、ローマ教皇のイラク訪問はヴァチカンによる企画行事の中でも最も複雑なものの一つとなっている。